今年はまさに節電の夏でしたね
なにせ、昨年があの通りの超酷暑日の連続で、おまけに2ヶ月も雨が降りませんでした
ですから、夏が来る前から、もし今年もだったらと恐々としていましたが
日本国民が総力をあげての節電努力により停電もなく、どうやら秋風が心地いい季節までこぎつけた感じですね
さて、盆栽の方は、春から芽摘みや葉切りなど忙しかった作業も一段落して
じっくりした整姿などの本格的な手入れが近づいてきました
そこで気を付けなければならないのは
これからの9,10,11月の肥培管理です
、
春から入梅頃の肥培管理は、芽の伸びや葉の色つやに結果がすぐに現われます
ですから、張り合いがあり気合いも入りますが
この時期の管理は結果が目に見えにくいので
どうしても肥料が少なめになってしまう傾向が見られます
しかし、夏の間は忘れていますが、これから厳しい冬の寒さを生き抜かなくてはならないし
樹勢がいいものであっても、針金かけや剪定の激しい整姿作業の洗礼が待っているのです
そのためには、この数ヶ月の間にみっちりと体内に栄養を蓄えておく必要があります
盆栽人は今だけを見ていたんじゃだめですね、少なくとも半年先までの行程を頭に入れて行動を起こしましょう
この秋の肥培管理の結果は
少なくとも来春の芽出しにも間違いなく強い影響を与えるわけです
さあ、みなさん、厳しい夏は終わりに近づいていますが
ここでもう一度改めて気合いを入れて秋の肥培管理に精を出しましょう
秋一番の施肥は液肥から始めるのが秘訣(その理由は最後にお話しします)
液肥はハイポネックスが使いいいです
10リットルのバケツに5㏄
つまり2000倍液を作ります(濃すぎないように)
水やりの要領で如雨露でやってもいいし
小品やミニならこのように、鉢ごと浸してもいいでしょう
ちなみに、この真柏はフリースクールの生徒さん・イシくんの愛樹
この秋には、古葉とり、小枝の剪定、部分的な針金かけなどの手入れが予定されています
こちらは、やはりスクールのマユちゃんが可愛がっているミニ杜松
今年は樹格が大幅に前進したので、来年も一気に突っ走りたいものです
8月のはじめにあげた固形肥料はもうすでに効いていませんね
ですから、この杜松もドボンです
液肥へドボンのあとには油粕の玉肥を2個
あれれ!液肥と玉肥を同時にやるなんて、やり過ぎじゃん?
いえいえ、ここに肥料のやり方の秘訣があるんです
以下箇条書にまとめますから、忘れずに実行して下さい
1 固形油粕(遅効性)は吸収されるまでに10日ほどかかりますから
それまでの空白期間がないように、1~2回ほど即効性の液肥を施しまます
2 固形肥料は、効き始めてから約10~15日でその効力が失われます
施肥後1ヶ月経過したら、いつまでもそのままにしないで、カスは取り除いてやります
3 そして次にも、今回のように固形肥料をやりながら液肥を1~2回やります
つまり、空白なく肥料が効いているようにするわけですね
おわかりですか、効果はてきめんです
それでは、ソク実行しましょう
では
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