芽摘みや葉透かしなど恒例の手入れを繰り返していて、何年も経ってふと気がつくと
基本の骨格をいつの間にか見失っていていることがあります
この楓甲羅吹きも入手しておそらく3年ほどになると思いますが、芽摘みや葉刈りや葉透かしなど繰り返しきたので
かなり小枝が増えたし古色感が出てきて、落ち着きと貫禄が感じられるようになりました
しかし、落葉後にまじまじと眺めてみると、今年は将来の大きな飛躍に備えるべき時期のようで
ここでじっくりと基本の骨格を再認識し、思い切った整枝を実行することにしました
それでは、入手した当時の新鮮な感じを取り戻してチャレンジしてみましょう
みなさんは前回の「楓・三歩前進二歩後退」の続編と思って勉強して下さい
落葉後の姿
今年も、芽摘み、葉刈り、葉透かしの、雑木類の重要な三つの手入れは真面目にやってきましたが
枝のバランスが崩れたり枝数芽数の多すぎる箇所も目立っています
赤点は芯です
1 芯の手前に小枝や芽が集中しています
枝を整理しないと幹に熱を持ってしまい、コブ状になる恐れもあります
2 右方向への流れと広がりを表現する大切な枝ですが、ちょっと長いかな
3と4 同じく左方向への流れと広がりを表現しながら、主幹を引き立てる役目の大切な子幹2本
動きを表現しながらも、なるべくコンパクトにまとめたいと思います
1の箇所の拡大図
芯の手前の背中に当あたる部分をまとめて除去(赤点は芯で白点は活用する枝)
取り除きました
二叉に分岐した左が芯で右は裏枝として活用する
主幹の剪定のあらかたは終了しましたので、左右の子幹の剪定にかかります
子幹を剪定する場合は、主幹とのバランスと全体の流れと広がりを強く念頭においてください
株立ちや寄せ植え盆栽のポイントは、主幹はもちろんですが
子幹の左右への流れや広がりによりその景色に、動きと変化を出すように心がけることです
主幹とのバランスを見ながら左右の子幹を剪定しましたが
まだ赤点で示した3点に問題が残っているようです
右の赤点の子幹の枝が長すぎるようだ
左の2点の子幹が直線的で全体の流れを固い感じにしている
剪定完了
主幹を中心に左右に流れと広がり感が演出されました
また、主幹の後ろにある小さな子幹は、遠近感を出すために決して大きくしないこと
樹形がコンパクトになったため、鉢が大き過ぎる感じになってきました
数年は培養本位のためこのままで行きますが、将来はもっと浅めの鉢を考えています
では
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