取り木の魅力は、なんといっても早ければ半年
遅くとも1~2年で優秀な素材をゲットできることです
価格的にも、うまくすればタダ
購入したとしても取り木完成後と比べれば、材料の時点では超格安ですね
ですからその経験者は、常日頃から好素質の取り木材料をさがしています
取り木が成功したときのお得感はとうてい忘れられませんからね
そういうことで、昨年の春に出会った真柏10㎝サイズの好材料も
先日ムロ出しのさいに改めて検証したところ、11本在庫がある中の10本に発根が認められました
やったー、こりゃー、いけるぜー!
たちまち元気が出て、勇躍みなさまにお知らせするしだいです
昨年春の取り木作業 1 2
そのとき、こんごの培養管理として
1 日当たりのよい置き場を選び、多肥多水を心がける
2 夏までは枝葉を切らずに十分に徒長させ
夏に軽く枝に針金をかけて枝の基本を作ります
その場合、必要な枝の先端は切らずに
伸ばしたままで枝を太らせます
3 来春に軽い剪定を行い、さらに夏から秋まで徒長させる
4 来秋に発根状態を確かめながら親木から切り離します
5 本格的な植付けは越冬したあとの春先に行います
と申し述べましたが、(2)の軽く針金をかけて枝の基本を作る、の作業については
樹勢を上げて早めの発根を促すことを優先させたため、省略しました
そのもくろみがみごとに的中し、早めの発根という結果につながったようです
さて、それでは点検してみましょう
昨年春に取り木作業終了時の画像
一作(いっさく)後の今春の画像
昨年取り木後は(1)のように、日当たりのいい置き場で
どんどん水と肥料をやって肥培しました
真柏の取り木(針金結束式)は、枝葉で作られ根に送られる養分を針金でせき止め
その溜まった養分がはけ口を求めて発根に至るわけです
ですから、とにかく肥培が肝心で
やせているようでは発根はおぼつきません
枝葉はできるだけ多く繁らせましょう
赤点の場所が新しい芯の予定(完成予定樹髙は10㎝)
矢印は皮を剥いてジンにする予定です
ビニール内部が乾いているとわかりにくいのですが、水をやって濡れると見えやすくなります
つやつやの新鮮なモヤシみなたい根が見えますね
ほんとに根なのかなー?
ビニールをソーットめくってみましょう
まちがいなく、根っ子でしたー!
感動ですね
ただしですよ
手でさわってはいけませんよ
とくに根の先端の成長点に触れると
繊細な細胞が壊れて生育に支障をきたします
ソーットもとへ戻しておきましょう
今年もがんがん肥培して根の成長を促進させ
(3)で予定の剪定は入梅頃に実行するつもりです
この真柏を次にご紹介するのは、切り離し予定の秋になるでしょうね
それでは
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