2010年4月5日月曜日

真柏取り木発根

取り木の魅力は、なんといっても早ければ半年
遅くとも1~2年で優秀な素材をゲットできることです

価格的にも、うまくすればタダ
購入したとしても取り木完成後と比べれば、材料の時点では超格安ですね

ですからその経験者は、常日頃から好素質の取り木材料をさがしています
取り木が成功したときのお得感はとうてい忘れられませんからね

そういうことで、昨年の春に出会った真柏10㎝サイズの好材料も
先日ムロ出しのさいに改めて検証したところ、11本在庫がある中の10本に発根が認められました

やったー、こりゃー、いけるぜー!
たちまち元気が出て、勇躍みなさまにお知らせするしだいです

昨年春の取り木作業  

そのとき、こんごの培養管理として

1 日当たりのよい置き場を選び、多肥多水を心がける

2 夏までは枝葉を切らずに十分に徒長させ
  夏に軽く枝に針金をかけて枝の基本を作ります

  その場合、必要な枝の先端は切らずに
  伸ばしたままで枝を太らせます

3 来春に軽い剪定を行い、さらに夏から秋まで徒長させる

4 来秋に発根状態を確かめながら親木から切り離します

5 本格的な植付けは越冬したあとの春先に行います

と申し述べましたが、(2)の軽く針金をかけて枝の基本を作る、の作業については
樹勢を上げて早めの発根を促すことを優先させたため、省略しました

そのもくろみがみごとに的中し、早めの発根という結果につながったようです
さて、それでは点検してみましょう


昨年春に取り木作業終了時の画像


一作(いっさく)後の今春の画像

昨年取り木後は(1)のように、日当たりのいい置き場で
どんどん水と肥料をやって肥培しました

真柏の取り木(針金結束式)は、枝葉で作られ根に送られる養分を針金でせき止め
その溜まった養分がはけ口を求めて発根に至るわけです

ですから、とにかく肥培が肝心で
やせているようでは発根はおぼつきません

枝葉はできるだけ多く繁らせましょう


赤点の場所が新しい芯の予定(完成予定樹髙は10㎝)
矢印は皮を剥いてジンにする予定です


ビニール内部が乾いているとわかりにくいのですが、水をやって濡れると見えやすくなります
つやつやの新鮮なモヤシみなたい根が見えますね

ほんとに根なのかなー?


ビニールをソーットめくってみましょう
まちがいなく、根っ子でしたー!

感動ですね

ただしですよ
手でさわってはいけませんよ

とくに根の先端の成長点に触れると
繊細な細胞が壊れて生育に支障をきたします

ソーットもとへ戻しておきましょう

今年もがんがん肥培して根の成長を促進させ
(3)で予定の剪定は入梅頃に実行するつもりです

この真柏を次にご紹介するのは、切り離し予定の秋になるでしょうね
それでは

0 件のコメント:

コメントを投稿