今日の速報はヒナさんの黒松で、樹高19.5×左右29cm
1987年に手に入れたというから、22年もの長い間ヒナさんに可愛がられてきたとになります
申し訳ないことに私は忘れてしまっているのですが、私の店で買っていただいたものだそうで
ヒナさんは几帳面な方でしっかりと記録を録っているので間違いなしです
そこでまずヒナさんの作風はというと、几帳面で真面目な方らしく枝順など基本に忠実で
ときには拘りすぎて損をする場合もあるようですが、そのあくなき改作意欲は目を見張るものがあります
ですからヒナさんは完成に近づいたものでも、妥協せず一から出直すこともしばしばで
キャリアが長いわりには仕立て中というイメージの盆栽が多い印象です
今日ご紹介するのは、そんなヒナさんの棚の中では珍しく(?)ほとんど完成の域に達した黒松で
短葉法の施術の時期ピッタリ合い、太く短い締まった葉がそろってとてもきれいです
またまた理想を追い、さらに手を加えるところを探したい雰囲気のヒナさんでしたが
今回ばかりば、たまには手を入れないで一冬の間ゆっくり鑑賞するよう、かき口説いた次第です
2003/10/05撮影
几帳面なヒナさんの当時の改作時の画像です
足元のしっかり感、木肌の古色感など、現在の姿と比べると貫禄に格段の差がありますね
三つ又に分かれていた一枝の真ん中の芯を抜き、残された外側の左右を針金で寄せる作業後の姿
この施術により現在のしまった一枝の基礎ができあがりました
現在の姿
秋の葉揃えもしていない段階でこの完成度です
22年間の苦心が一気に報われたこの姿、感動ですね
やや下方から枝張りのようすがわかります
細かく分岐した枝にご注目、やはり長年の丹精にはかないませんなー
どっしりと大地に根を下ろした足元の力強さ
長年の持込による木肌の古色感もみごとですね
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