2009年3月11日水曜日

五葉松の取り木1



取り木中の五葉松

親しい友人が5年前に取り木をかけたもので、とっくに発根していますが
樹形の作りを優先させながら、さらに2年の歳月をかけて親木からの引き離しを実現する予定」です

つまり、今春に足元の水苔を取り除いて植替え用土と入替え、一年間は根の充実を図り
来年を待って正式に親木から切り離して独立させる、という計画です



注意深く足元から徐々に水苔を取り除いていきます
まだまだ発根した箇所、つまり将来の根張りの部分には至りません



さらに水苔を取り除いていきますと
将来の根張りの位置までは、もうあと僅かという感じがしてきました

ところがこのあたりまでくると、水苔を取り除いている感触で、思ったよりも根の状態がいいため
思い切って「切り離そう」という気持ちが強くなってきたのです

高価な木だし、早まってもし失敗したら!?

みなさんも経験があるでしょ
このように「イケイケ」になりかかったときの盆栽人の行動は誰もとめられませーん!!

というわけで、気がついたときには親子は既に切断され
思い切ったときの爽快感と、僅かな不安の念が残されていというわけです



ほれ、この通り親木の方は既にありません、もう後へは引けませんね
でも、このくらいの根があれば、ちょっとは苦しむでしょうがなんとか生き延びるはずです

さあ、次には切り離した切断面の処理をしっかりやらねばなりません



親から切り離したままの切断面
これから将来に備えての傷口の治療をしっかり行います

つづく

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