詫び寂びの趣向を表現する樹種といえば
まさに梅がその代表的でしょう
「野梅三輪」というように、梅は桜のような満開は似合わない
楚々と咲く古木の趣が最高、盆栽界では八重よりも一重が好まれます
ですから、梅好きな盆栽人は米良(めら)と聞くと目の色を変えます
それは米良が小輪一重の清潔感のある白花だからです
おまけに枝性も密で、まさに小品盆栽向き
実生の野梅の古木に先端に米良を接いで1年
いよいよ本格的に樹形の基本作りに入ります
樹高4.0×左右9.5cm
ボディー正面拡大図
荒れた木肌をもち、団子状のように見えていますが
幹のうねりと動きはしっかりと保たれいるのが嬉しいかぎり
角度をかえてボディーのうねりを見ましょう
こんな小さいサイズの素材はめったに出会えませんよ
後ろ姿にも動きが感じられます
昨年の春に接木をした切り口がまだわかりますね
白点の2芽は以後着始めています
赤点のあたりも将来胴吹き芽が出そうな箇所です
完成予想図(その1)
さらに小品らしく左右のサイズもつめて作りたい人は
手前の一芽だけ使って挑戦しましょう
「より短く」はミニ盆栽の鉄則ですから
手前の芽をいちど幹側に戻して距離感を縮めると
より小さく見えるものです
戻した枝をもう一度外側へ誘導します
完成予想図(その2)
(その1)よりも時間がかかりますが、より締まった印象に完成します
いかが?
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