3年間手がけた寒ぐみ
ボディーもかなり太り枝の基本形も出来上がってきました
寒ぐみといっても葉性や枝性は固体によって微妙に異なります
この寒ぐみはやや大きめの葉ですが、それだけに太りやすい性質を持っています
むくむくと盛り上がった幹筋の量感と逞しい立ち上がりが圧巻です
枝配りの定石にとらわれず、大胆な構図を心がけました
一の枝に動きをつけ、ニの枝は裏側から後ろ斜め方向に差し出し
姿に奥行きを出すようにしたのです
この構図の取り方は、山取り松柏類の古木によく見られ
スケールの大きな大木感を表現するためにしばしば用いられます
樹高8.5cm
正面の拡大図
後ろ姿
手がけた当初は大きかった傷もほとんど治癒しました
矢印1 一の枝、一度上向き方向にしてから下向きに下げて動きを出しました
矢印2 間合いをとるためにつけた枝です、こんごも大きくしないように心がけます
矢印3 二の枝、斜め後ろ方向に導き、裏枝を兼ねています
赤点の印 ここから上は樹高の短縮のために呼び接ぎをしたものです
この枝が太るのに3年間の年月を費やしました
矢印4 重要な枝ですが、ちょっと長いので切り詰めましょう
矢印5 芯です、これ以上伸ばさずに芽摘みにより枝数をふやします
完成予想図
寒ぐみは樹性強壮で切り込みにもよく耐えますから
多肥多水で培養し、芽摘みと切り込みを励行して枝を細かく作りこみます
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