先週の末に、親しい同業者の棚で目に留まった山もみじの甲羅吹き
見ると値札がついて、大きな文字で値段が書いてある
あれ?これって間違いじゃないの?
と一瞬思ったくらいの安~いお値段(思わずヨダレ、ホントに卑しいだから、もー)
聞いてみると、お客様が飽きたので、委託で預かっているが
一ヶ月経っても誰も見向きもしないとのこと
内心シメタと思いましたね
でも値切りのテクニックにも書いてあるように、私だって、「安いときは絶対値切れ」の鉄則は忘れてはいませんよ
「飽きたんなら、半値に交渉しておくれ」、とたちまち揺さぶりをかけて
結果は2割引で求めました
もう1割くらいは値切れる雰囲気でしたが、なにせ相手は私の息子くらいの若い二代目
それに、深追いし過ぎてこじれてもいけません、程よいところで手を打ちました
「なぜそんなに安い値段がついていたんですか?」ですって
そのお店は小品盆栽専門店なので
このサイズの盆栽は高く評価しない傾向があるんです
また、その二代目さんは目筋にかなりいいものを持っていますが
自分の好みが強いので、自分の感性には合っていないかったのでしょう
ということは、この甲羅吹きの山もみじが私の好みと感性の受け入れる範囲に入っていたということで
つきつめればこのことは、双方の盆栽業者にとって、もっとも大切なことではあります
ま、前置きはこのくらいにして、ゲットした山もみじの甲羅吹きを見てみましょう
樹高23cm×左右27cm (左右は左の枝先から右の甲羅の端まで)(甲羅の間口は約17cm)
後ろから見た姿
上方から見た姿
甲羅に傷っけがまったくなし
枝先の様子
春先芽摘みを励行せず、新芽が伸びてから切り込む、そのような管理をしてきたんですね
この山もみじにとって、枝ほぐれはこれからの最大の課題となります
枝先の様子
枝先が無秩序です
手入れの基本である芽摘みと葉透かしがなされていなかったことがわかります
こんごこの山もみじ甲羅吹きには、石灰硫黄合剤散布、枝先の整理、植え付け角度の変更などを行います
続編は順次「盆栽つれづれ草」でお伝えしますので、楽しみにしてください
では
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