2006年6月16日金曜日

真柏の重心移動

たった1年間の、ちょっとした工夫と努力で盆栽はこれくらい変ります


昨年秋 整枝前の姿 現在の姿

唯一最大のポイントは、左方向にあった頭の位置(赤印)を思い切って右に移動したことです

つまり、「盆栽の重心の移動」を行ったのです
これって大切なことですよ

整枝前の画像だけを見ていると案外に気がつかないでしょが
やはり左方向に張り出した幹の流れに緊張感が足りなかったのです

いかがですか?

これにより

・整枝前より幹の力が強調され迫力が出た
・左右の幅が詰まり空間の緊張感が増した
・向かって右側面から後ろ枝がのぞいき奥行きが出て、より風格が感じられるようになった

もし以前の姿のままで右に後ろ枝をのぞかせたならば
全体の姿がダレタ感じとなり緊張感が失われます

枝葉末節よりも骨格の強調、そして緊張感と迫力のある構図
これを見抜く力を養いましょう

「盆栽の重心の移動」
この言葉、覚えてください

なお、真柏の鉢については、濃い緑の葉との調和のいい朱泥の鉢が好まれます
盆栽の写真帖などを参考にしてください

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