2005年3月17日木曜日

たる源の話

京都の桶屋の老舗「たる源」の三代目・川尻利三郎は明治29年の生まれ
自然味を重んじた作風で知られた「豆盆栽」の名人であったそうです

「たる源」と「たる源好み」の落款の区別については

「たる源」は自ら手を染めた作品
「たる源好み」は陶工に発注製作した作品と解釈しておけばいいでしょう


たる源好み  染付丸鉢

精巧なロクロ技術
やや押さえ気味の呉須の色彩が独特の落ち着きをみせています


鉢裏
使い込みの時代感が素晴らしい


たる源好み  染付丸鉢

↑の作品とは、磁器の土目と絵付けの筆致など、雰囲気がやや異なっています
おそらく、別々の陶工に製作依頼したものでしょう


別角度


別角度


鉢裏



たる源好み  五彩長方樹盆

たまにはこのような長方鉢も存在します
五彩の愛嬌にみちた絵付けです


↑の2点とはがらっと雰囲気が違いますね
ボディーも絵付けも他の陶工へ注文依頼したものでしょう

「紅梅」の図柄です


裏正面
「松」


鉢底
落款は釘彫の「たる源好」です



側面
「蘭」の図柄ですね


側面
「竹」でしょう

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