過去の培養を遡ってみると2015年の秋の記事に10年目とあるので、今年で13年目を迎えた計算になるこのけやき。枝先は細かく分岐し、まさに煙るがごとく霞むがごとくです。
晩秋の夕陽に照らされて枝元に僅かに残された落葉が一瞬の輝きを放ちながら、今まさに冬を迎えんとしています。
10年目の写真と現在を比べると、昨年から今年にかけて肥料をかなり控えめにし、シーズン中に完全な葉刈りを1回、そして軽めの葉刈りを1回と、都合2回の葉刈りを励行してきました。
その間の新芽摘みはもちろんのこと、葉透かしや葉切りなどの細かい手入れも適宜におり込んで、枝先に勢力が集中しないように務めてきました。
10年目の写真と比べて見ると、枝先は確かに細かくなってはいますが、わずかながら枝先が痩せ気味で、さらに徒長ぎみです。これ以上痩せ気味で再生能力を落としてしまうと、もし樹形が乱れ場合など修正回復が難しくなります。よって、盆栽の真髄は古色感と時代感とはいえ、万が一の場合の回復力も蓄えておく用心深さも必要ですね。
来春には植替えと輪郭線の追込みを敢行し、樹勢をしっかりと若がえらせてやるつもりです。
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