2018年10月17日水曜日

超ミニ盆栽作り方

樹高はほんの数cm、鉢もご覧のとおり小さいものは小指の爪ほど。小品の中でも上にいくつも超がつくほどに小さいのが超ミニです。今ではミニ盆栽とか超ミニ盆栽と呼ぶようになりましたが、昔は「豆盆栽」と呼んでいました。
仕立てやすい樹種は挿し木や取木や根伏せなどで、繁殖の容易な樹種が向いています。松柏類なら真柏、杜松、檜、杉など。雑木類や実物、花ものはさらに多くの樹種が挙げられます。
竜神づたの超ミニです。挿し木で感嘆に活着するので超ミニに向いた樹種です。成長が極端に遅いので、挿し木苗を数年仕立て鉢で肥培してから似合いの鉢に植え付けます。幹や枝に針金を掛けなくとも自然に面白い姿に成長してくれます。濃い緑の夏の葉がみどころですから、鉢は白や薄い水色や黄色などが似合うでしょう。樹高4.5cm。

実生かりんの根を挿し木(根伏せ)して作った懸崖式の樹形。足元から幹筋にかけて人工では表現できない微妙で自然な味わいが感じられます。上下4.5cm。

盆栽スクールの最ベテランのクロちゃんが、本来は捨ててしまう剪定した小枝の屑の中から、ちょっと格好のイイのを選んで挿し木して仕立てた超ミニ。年数はまだまだかかりそうですが、足元のあたりがもっこりとボリューム感が出ており、大木然とした雰囲気を匂わせています。3年先がたのしみですね。樹高5.5cm。

くちなし超ミニ、樹高6.5cm。細葉の姫くちなしの小枝の先端からの挿し木苗を鉢に入れれば立派なミニ盆栽のできあがり、と言いたいけれど、このように足元に微妙な模様と力量感が感じられるまでには数年の培養が必要です。棚に寒冷紗の日よけや人口芝を敷くなどの工夫をして夏場を乗り切ります。とにかく自分の赤ちゃんを育てる心がけで面倒をみましょう。
それと日ごろから、指の爪ほどの大きさの可愛らしい豆鉢の調達を忘れないように。

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