足マメに歩いていると思わぬ掘り出し物に出会えることがあります
総じて大物盆栽屋ではミニ盆栽、ミニ盆栽屋では大きめの盆栽が格安で手に入ることが多い
つまり、専門外の商品はどうしても値ぶみが甘い傾向があるんでしょうね
先週も親しいミニ盆栽専門の同業者の棚で
小品サイズ(18cm前後)よりもちょっと大きめ(25cm)ではあるが、なかなか見込みのあるけやきにめぐり会いました
要点(根張り、立ち上がり、幹筋、枝順、傷の有無)などをざっと検証して
さっそく値段の交渉に入りました
最初に向こうさんから提示された値段は十分に満足できるほどにリーズナブルでしたが
値切りのテクニック「安い時は値切れ!」の我が信条に従って、さらに値切ったのはもちろんですよ(笑)
肥料こそやってはいるけれど、なんとなくボサットとしてマメに手がはいっていない感じ
これは持ち主の魂が入っていない証拠で、このような感じのものに掘り出し物が多い
しかし、半分苔に覆われた根張りは大器の片鱗が感じられますよ
また、木肌の古色感は半端じゃありません
ホラホラ、覆いかぶさった苔と絡みついた上根(うわね)を除けてみると
何と、こんな立派な八方根張りの足元が出てきたじゃありませんか!
裾を引いた座の部分を除いて
赤点の位置での幹径が5.0cmもあるんですよ
足元の掃除がややでき上がりました
根張りを出しただけで盆栽としての風格は数段も上がりまいたね
この後は、伸ばしっ放しの枝を追い込み
さらに軽い葉透かしなどを施してフトコロに採光と通風をはかります
作業終了時の足元の拡大図
作業終了
輪郭線もずいぶんと小さくなりましたね
そのせいで幹筋もさらに力強く感じられ、大木感がより一層際立ちました
来春には植替え時に根張りを強調させ
さらにフトコロの主要枝の矯正を実行したいと思っています
サイズはあと数センチくらいの短縮が可能なので
三点飾りの添えなどで活躍できます
というわけで、今日はけやきの掘り出し物をご紹介しました
みなさんも足マメを心がけて楽しんでくださいね
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