小品が主力ですが、超ミニから中品サイズ
またそれよりも大きい普通サイズの大盆栽まで,,幅広くこなすクロちゃん
十分な基礎力に加えて、自由な発想による応用力も備えているので
どのような素材にめぐり会っても、とことん作り込んでモノにしてしまいます
今日ご紹介するのは
樹高わずか4.5cmの超ミニ山もみじです
手がけてもう6~7年以上の記憶がありますが
力強くしかも個性的なボディーと、コンパクトにまとめられた枝先など高く評価できます
山もみじ超ミニ 樹高4.5×左右7.0cm
力にあふれた主幹と、左へ伸びた(一の枝にも見える)副幹とが基本的となり
数本の子幹(枝)がバランスを取るように配されて、全体に安定した姿を構成しています
素材の頃から葉性、枝性ともイイ素質に恵まれていましたが
鉢をバッチリしめて培養しているので、枝先はよくほぐれています
正面の姿をもっと拡大して見ると
枝先の密な様子がわかりますね
もともと葉性や枝性の素質はよかったのですが
最終的には培養管理の確かさが決め手になります
ちなみに、この超ミニは葉刈りはしていません
クロちゃんは芽摘み、葉透かし、葉切りをマメに敢行して、この細かい枝先を実現しているんですよ
樹齢はおおよそ25年になると思います
木肌は時代を帯びて、山もみじ特有の縦縞が出現しています
枝先のようすも、もっと拡大してみましょう
副幹(一の枝)も拡大
よくしまった枝先ですね
さて、ここまで見てきましたが
数年前から、この山もみじにも課題た生じてきました
そう、お気づきのみなさんもいらっしょるでしょうが
主幹の中間あたりの幹が熱を持ってしまい、やや太くなっていますね
ですから、その下方の幹が窪んでしまっているのです(赤点の箇所)
とにかくこのように、盆栽の成長過程ではいろいろ予期せぬ状況が生まれるわけで
それらを一つ一つ克服していくのが、育てるということなのだと思います
そういう点は、人生と同じで
問題がまったくない、そんなことってありはしませんからね
この窪みを治す方法はいくつかありますが
この数年様子を見ながらクロちゃんは、もっとも適切な対策を練っているようです
後ろ姿
ということで、数年先が楽しみです
それでは、また
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