杜松のもっとも大事な作業は「芽摘み」であることは、盆栽人の誰もが求めるところで
杜松の枝の棚は丹念に繰返される芽摘みによってできあがります
ところが中級クラスの愛好家でもフトコロの不要芽や枯れ葉の整理が
徹底されていないことが意外と多いようです
これまでも雑木や黒松などではちょくちょく解説してきましたが
今日は杜松の「芽摘み」と「葉透かし」とを同時にしっかり勉強しましょう
春からすでに2回の芽摘みを行い、今回は3回目の芽摘みが必要になりました
肥料もたっぷり効いて樹勢も旺盛です
ちなみに杜松は年に数回の芽摘みを行いますから
普通の樹種よりも肥料は多めに与えましょう
下方からフトコロをのぞいて見ると、ほれごらんの通り、枯れた小枝や葉がビッシリ
過去2回の芽摘み時にはフトコロの掃除を怠った証拠ですね(苦笑)
秋までこんな状態で放置すると、通風が悪いのでフトコロの新しい芽も蒸れてしまいますね
フトコロ芽の大切さは盆栽の樹種すべてに共通したことなので、急いで芽摘みと葉透かしの必要があります
頭の付近拡大図
若い芽は指先またはピンセットで芽摘み
しっかりと輪郭をそろえる場合は、ピンセットを使用した方が深く摘み込むことができます
やや固まった芽はハサミで切り込みましょう
この場合、残された元の葉を傷つけないよう上手なハサミの使い方をしましょう
芽摘みがあらかた終了した時点でフトコロの枯れた小枝や葉をていねいに掃除します
この作業はとても大切、できるだけていねいに行ってください
フトコロの掃除が終わったら再び手直しの芽摘みを行って作業完了
これで姿も整ったしフトコロの通風もよくなりました
よかった、よかった!
このあとは8月中旬から下旬にかけてもう一度芽摘みを実施
その後の9月中旬頃を今年の摘み収めとして冬を迎えます
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