もみじ、けやき、楓などとともに代表的な雑木樹種のぶな
ぶなの原生林などで知られるように非常に強壮で樹齢が長く
雑木盆栽としては珍しく男性的な雄々しさがその特徴です
ぶな(取り木) 樹高18cm
今日の教材は,
親しい友人の同業者が10年ほど前に大物盆栽の頭を取り木したもので
小品界においては、ぶなの逸品は皆無といえる現況に挑んだ意欲ある作品です
骨格を作り上げていく過程で太りを促すためやや徒長ぎみに仕立て中でしたが
今年から本格的に枝先を追い込み小枝の完成を目指す計画です
取り木による逞しい根張り、堂々たる立ち上がり、整った枝順など
18cmの小品サイズでは稀に見る素質に恵まれ、大木感あふれた姿が魅力です
さて、ぶなの芽出しは雑木類の中ではもっとも遅く
4月下旬になってやっとほころんでくることも珍しくありません
このぶなも昨秋の大幅な追い込みをかけたため
それまで勢いのよかった頭頂部を中心とした部分から芽出しが始まりました
頭頂部付近の芽出しの様子
芽出しの順に1~2芽を残して摘み取りましょう
(頭頂部はなるべく1芽を残して深めに)
ぶなの芽先は他の雑木に比べて太くてしっかりしているので
ピンセットもしくはハサミの先端で摘み取ります
芽出しの順序ががバラバラなので
とりあえず早い芽先だけを大雑把に摘んでおきます
他の遅れている芽の動きを促進する効果がありますから
本格的な芽摘みと葉切りの前に、あらかじめこの作業をやっておいてくださいね
つづく
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