2006年11月7日火曜日

 山もみじミニ

今日の教材は、山もみじのハサミ作りの名人が、約20年丹精したミニの模様木
仕立鉢で私のところへ来たものを、一年間はそのまま姿を整え、この春に化粧鉢に入れ替えました

根張りや幹模様、それにコケ順などは申し分ないのですが
当初から枝に弾みがなく、樹冠部にもイマイチもの足りない感じがありました

つまり、枝に太細の強弱がなく、幹模様の終点になるはずの芯のいい位置に芽が出なかったのです
樹冠部のぼやけた木はどことなくしまりがないものです

ところが二年間、芽摘みと葉透かしなどの作業を辛抱強く行っているうちに
そのふたつの課題が一挙に解決したのです



下からの幹模様から見て、芯の芽は左方向に向かうのが理想的ですね

小さかった1の芽が伸びてくれました
また、2の芽も順調に成長してくれたのです

ですから、来春から樹冠部をを作り込んでいくにあたって

来春に2の芽を短めに切り、その元に吹いた芽を新しい芯にする
2の芽の元に芽が吹かない、または伸びられない場合を想定し1の芽も残しておく

その二段構えで臨んでいこうと考えています

さて枝を見ると、3の枝が太く力強くなってくれたことが何よりの成果で、ぐーんと弾みが出ました
今後は、役枝としていい位置にある4の枝の成長を促すように心がけます

他にもまだまだ不必要と思われる枝も多く着いていますが
それらは焦らず毎年少しずつ減らしていきます

枝を外すときには、まず絶対に不必要な枝から切ることが大切で
「初めからすべての枝を決めてかかることは危険です」

このことはしっかり憶えておきましょう

では

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