2006年8月19日土曜日

真柏の種木選び

将来の役枝のみのを選り残し、不要枝の大半を切り落とし
40cmくらいの大きな仕立て鉢から間口16cmの小さな鉢に移す作業

真柏の素材(種木)の荒仕事は、なんとこの夏の最中に行われるのです

かねてより目に付けていたTさんが養成中の真柏の種木
仕事が始まったという話が耳に入ったので、さっそく出かけてみました

行ってみると下図のような種木が15本、一番乗りです
”一番イイ奴”と目を皿のようにして選んできたのがこの真柏


種木選びって案外に難しいんですよ

そのコツは

1 葉がさや太さにに惑わされず、まずは足元から芯に至る幹筋の品格を見る
2 次に、残された役枝の位置や表情を検証し、将来の構図を頭に描いてみる
3 最後に、葉の色艶などから種木の元気さを確認する

選んできた種木は、3つの条件をクリアーしたNO.1の優れものでした


幹筋をアップしてみましょう

幹の太さも十分
大きな模様とその間の小さな模様が入り組んで遊びがなく、変化と迫力に満ちています


やや右側面から見ます


後ろ姿からも残された役枝の位置が適切なことがうかがえます
葉の色艶も申し分ありません、OKです


タオルなどの布で鉢の表面を被い、ふところの枯葉や幹の掃除を軽く行います
この作業は、風通しをよくし胴吹き芽を促すための大切な作業


置き場所
直射日光と強い風を避けましょう

私は足元を水苔で保護し棚下、涼しくて適当に風も通ります
下から土がはねないように、ブロックの上に置きました

そして、種木にとっての何よりのご馳走は「葉水」
噴霧器をそばに置いておき、気がついたら何度でもやります

養生期間は3週間ほど
夏は温度が高いので根の動き出すのが早いのです

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