昨日の続きです
盆栽のセリの方式には土払い方式というのもあります
主にプロの間で行われる方法です
出品物は事前に登録して通し番号を振っておきますが
誰の出品物かわからないようになっています
順番はかまわずどんどんセリ台に乗ります
それを発句とともに、セリ人の三声で落札していきます
セリ台が同じ価格を三回叫びます
その三声の間に上の価格のヤリが出ないとそれで終わりです
落札です
恐ろしく早いですよ
1,000点の出品物でも5~6時間でこなします
1点平均20~30秒でしょう
出品者は、出品物が自分の思うような価格に達しなければ
自分でヤリをついて自分で落札しなければいけません
その場合は落札価格の1~2%の罰金をとられます
買う方も必死です
ヤリを争う相手が出品者なのか、自分と同じく買い手なのかわからないのです
人の顔色を伺いながらなんてことはできませんね
セリ人の責任も重いです
セリ台は自分の発句に責任を持ちます
切った発句の上のヤリが出ないときは、自分が買い取るんです
過酷ですよ
たまに目違いして、高い発句を入れてしまっても
そこは男の子です
笑顔で買い取るんです
「オーッ、安かった!」なんぞと強がりながら
ですからセリ人の権力は絶大です
いくら高いヤリを入れても、セリ台が聞き逃してしまう場合があります
そんなときでも三声が終われば他の人(安くても)に落札です
文句を言ってもダメです
「もっとでかい声でヤリをつけーッ!」で終わりです
まさに戦場です
私も長いことセリ人をやってますが、けっこういろんなことがありました
機会があったらお話しましょう
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