2002年9月18日水曜日

幹肌の垢落とし



盆栽つれづれ草【盆栽のお化粧】の続編です
今回は幹肌の垢を落として、樹格を高める作業です
千葉県は秋雨前線の影響で、朝からシトシト雨です
こんな日が垢落しに絶好です
人間が風呂に入った状態と同じです(わかりますね)
(雨が降らないときは、頭から水をかけて表皮がふやけた状態にします)

紫式部です
盆栽も人間と同じで、水垢やほこり、それに表皮の新陳代謝などにより
幹肌に垢がたまります
真っ黒に汚れた幹肌をよ~く見てください
こんないい木がかわいそうです


長い間垢落としをしていませんね


垢落としの道具です
向かって右から

ピンセット
千枚通し
竹串(焼き鳥用)
金ブラシ(瓶洗いみたい)
金ブラシ
歯ブラシ
棒状金ブラシ(手製)
棒状金ブラシ長短2本(既製)

私はこんなところを使っています
創意と工夫で身近な道具が強力な味方になりますよ


垢落しは必ず根元から始めます
竹串で表土をほじくり、必要なら根張りを掻きだします
活動時期の今頃は、木肌を傷つけないように気をつけます


棒状の金ブラシでコシコシ
おもしろいようにきれいになります
嬉しくなってやり過ぎないように
表皮の下の緑色の部分が見えたら、そこでストップ


瓶洗い状の金ブラシも便利です
奥の方まで届きます


竹串が意外と活躍
細かい部分の掃除や
こびり付いたしつこい汚れを掻き落とすのに便利
自分で細く鋭い竹べら、竹ナイフを作ってもいいでしょう


きれいになったでしょ
最後の仕上げは古い歯ブラシ
腰が弱いようなら、毛先をやや短くすると使いやすいですよ


垢落し完了
最初の状態と見比べて下さい

こんな簡単な作業で、あなたの盆栽達が見違えるようにきれいになります
どうです、男っぷりが上がったでしょ
あなたも自分の盆栽達の垢落し、して下さい
ああッ、さっぱりした!
盆栽君たちの声が聞こえてきそうですね

注)松類の幹肌には適用しない
  最適期は休眠中(表皮が傷つきにくい・慣れればいつでも大丈夫))

2002年9月16日月曜日

梅もどきの実



実りの秋になりました
盆栽の実なりものはたくさんの樹種がありますね
いろいろと楽しめます
なかでも赤い実の代表的な樹種、梅もどきはなくてはならないものです

梅もどきは盆栽としても長所をたくさん具えています
ざっと言ってみても

1 実がきれいで品があり、長期間楽しめる
2 培養が容易で丈夫である
3 古くなると幹肌に味わいが出る
4 小枝が密になる
5 実生、取り木、接木などで多様な仕立て方が容易

イイとこだらけの感じですね

念のために申し上げますが、梅もどきは雌雄の木が別々にあります
ですから、雄木は花が咲いても結実しません

梅もどきの培養法を簡単にお話しておきます

・植え替えは春の彼岸ごろに、赤玉土に少々の桐生砂(約2割)を混ぜて
 3年に1回くらい行う
・春の肥料はやや控えめにして、秋に多目に与える
・春彼岸ごろ形を整える剪定をしたら、開花結実する入梅ごろまでは
 徒長枝以外の芽の先端を摘まない
・若い木は春先に新芽の先を細い針金で誘導して、枝作りをする
・開花結実の時期には絶対水を切らさない・肥料も控える(落果の原因)

一鉢もって、梅ももどきのよさを堪能してください

2002年9月15日日曜日

盆栽屋の休日

盆栽屋の仕事の基本は、とにかく水、水、水ッーの毎日です
ですから、盆栽屋には完全休業日は許されません
これは盆栽屋の宿命といっていい

考えると他にもこのような職業はありそうですね
例えば酪農業や養鶏業もきっと同じでしょう
(専業主婦もおんなじヨ!)なんて声が聞こえてきそうですね

それでも週一回の定休日を設けて、店を閉じている人もいれば
私のように特定の定休日を持たない人もいます(原則年中無休・24時間営業)
盆栽屋の休みの取り方はかなりの個人差があります

簡単な話、疲れたら休む、さしあったって急用がなければ休む、そんな実状です
ですから、元旦でも盆栽のお客様が見えれば、休みじゃない、んです
いるんですよ、働きもののお父さんが、元旦の夕方ごろには退屈しちゃって
盆栽屋へ遊びに来るってこと
(もちろんこっちはオトソでかなり酔っ払ってますがね)

私のような定休日を持たない盆栽屋がたとえ疲れてクタクタでも
休みをとるには強ーい意志が必要です

来週には激しいスケジュールが3ッ待ち受けています
強ーい意志を持ち合わせない私としては、この土日を半休み状態にして
充電するつもりです

メールや掲示板のレスを書いたり、つれづれ草の題材を考えたりの
癒しの時間を持って【リフレッシュ】

2002年9月12日木曜日

女性専科講習会

於:茨城県龍ヶ崎市の久保台地区公民館にて
(後列向かって左端が川田副館長)

6月に続いて今日が二回目の盆栽講習会です
私はこのところ激忙でやや疲れ気味
昨日は上野グリーンクラブの定例オークションでした
一日立ちっぱなしでセリ人をやっていると、疲れ果てて夜はどうしてもアルコールが欲しくなります
つい晩酌が多目の感じ

気力で6時半起床(バテテマスネ)、教材を積んで熱いシャワーを浴びて目を醒まして、出発ッ!
龍ヶ崎までは1時間30分の道のりですが
根性で30分前に到着(10時開始)

おや?今回も女性オンリーと思っていたら、男性が一名混じってる
この講習会は男子禁制ではなかったのか!
一瞬混乱???
そうだ、私の勝手な思い込みだった!
前回の参加者が女性だけだったので錯覚していた
男子禁制の掟は存在しなかったっけ(残念)

さて、講習の内容は、野梅ニミ盆栽の植え替え、開花時とその後の管理
盆栽の飾り方の基本などなどでした

二時間の講習の間
飾り方の実演のときに、みなさんの目が特別に輝いたような気がしました
これは私達のような啓蒙する側にとって、一つの教示になりそうです
(盆栽という山の登山口はたくさんありますが、飾り方から一直線に登るのも一つの方法のようだ)

次の予定は来年の2月です
終了後皆さんそろって、パチリ
若い女性が数名います
盆栽界の将来に、一筋の光明を見ました

2002年9月10日火曜日

外人水石愛好家

デイヴィッド・サンプソンはイングランドの水石の愛好家です
彼とはこの春ごろからメールの交換をするようになりました
その彼が奥様と二人で3週間の予定で日本へ来ました
二度目の来日だそうです
今回は信州の松本、飛騨の高山、金沢、京都、奈良などを旅するそうです
昨日(9月9日)は私の家を訪ねてくれてくれました

通訳は息子です
私らの受けた英語教育は読み書きが主体で
ヒアリングとスピーキングはゼロに等しい
通訳なしでは会話は不可能(もちろん読み書きもです・いわずもがな)

その話題は、水石,盆栽、日本庭園、わびさびなどはもちろん
ベッカムや日英両国の習慣についてなど、もろもろでした
彼が日本の歴史や文化についてかなり造詣が深いことが
我々の話題をさらに盛り上げました
さいわい息子のおかげで、かみさんを入れて5人で楽しい一日を過ごすことが出来ました


さて本題です
デイヴィッドは特に古谷石が好みです
水石の持ち方と台座の取り外し方とはめ方を、手にとって指導しました
必ず片方の手を下に添える、それを伝えています

台座から石を取り外すときは必ず裏返してから丁寧に外します


デイヴィットの手つきがおぼつかないので、しつこくやり直し
彼の真剣な顔つきと正座に注目


取り外した台座を元に戻して石にはめ込む方法を伝授
よく出来ました
にっこりするデイヴィット
彼の手に手を添えて駄目押しする私

しかしまぶしい!
オレの頭ってこんなに光ってるんだ
はじめて見た!

2002年9月8日日曜日

百日紅の花の色


サルスベリを漢字で百日紅と書きます
夏の間長く咲いているからです
その花の色はさまざまです
赤、紫が代表的ですが白もあります
赤や紫にも濃いのと薄いのがあります
上は濃い鮮やかな赤です
下は薄地の紫です



花の色によって、幹の太り具合いや枝の伸び方もやや違います
特に顕著なのは白色の百日紅です
他のものに比べて太りが早く
枝もやや徒長する性質があります

そのようなことを考慮に入れながら培養の加減をしてください

2002年9月2日月曜日

小品盆栽交換会

昨日、小品盆栽の交換会に行ってきました

その交換会はあるアマチュアの小品盆栽同好会が、年に一回開催するもので
私は初めての参加です

外部から参加した私が見知っているのは、数人の業者だけで
会員さんはほとんど知らない方ばかりでした
しかし、アマチュア同好会といっても、会員の質も数もかなりのもののようです
しだいに集まってくる人数と出品物の質の高さで、それが実証されました

この同好会の指導をしている二人の業者は、業界でもトップレベルです
さすがに会員さんが持ち寄る品物が違う
プロの我々がヨダレの出そうな品物も混じっています

ちなみに、アマチュアの方々が何故交換会を主催して売買をするのか?
と疑問をお持ちの方もいると思いますが
主な理由は2つあります

一つは同好会の運営費(展示会や新年会)の捻出のためのお付き合いです
(売り上げ手数料10%が会の収入になります)

もう一つは長い間には棚が一杯になって、処分せざるを得ない場合です
(新しい盆栽を購入しようとしても置き場所がないので、やむおえず)

さて、会場で下見中に、何としても私が買いたいものを見つけました
下の写真のニレケヤキの双幹です
出品物の中でも飛びぬけた逸品です

荷主は愛好家です
同じようなタイプのニレケヤキを3鉢持ってきています
3鉢をよ~く吟味してみると「こいつ」が一番の色男です
よ~しッ、何としてもこいつをうちへつれて帰るぞッ!

闘志を内に秘めてこのニレケヤキの出番を待ちます
出てきました、出てきましたよ!
これと狙う獲物(盆栽屋は言葉が悪いですね)があるときは
セリ台の真ん前に陣取るのが私の戦法です

幸いに、目をつけている一番の筋のいいのが3鉢の先頭に並んでます
こういう場合は先頭のやつが一番安く買える確立が高いんです

売る側の人は、最初は安い物から売って
いいものは後の方で売りたがるという習性があるから
離れた人はよく見えないので、先頭のが一番格下だと思うんですね

幸い私は、自己評価より安い値段で落札できました、ホクホク
案の定2番目3番目は5割高までセリ上がってしまいました
(自分だけよけりゃあ、いいんかよッ!)天の声です、ごめんなさい!
セリでは往々にしてこのようなことがありますね
交換会には魔物がいるんです
でも幸運の女神様もいるんです(こっちと仲良くしなきゃあ・私はいつもそうしてます)


こうして手に入れたのがこのニレケヤキの双幹です
樹高13.5cm左右の幅は20cm

非のうちどころのない優等生です
足元、親子のバランス、幹模様、枝順、枝先のほぐれ、樹幹の完成度、葉性、品格
どれをとっても申し分ありません

これではプロも脱帽です
あとで聞いた話ではこの愛好家の自作だそうです
作るのが好きで、ニレケヤキ専門に打ち込んでいるそうです
損得勘定したらこんないい木はできません(手間隙がかかってとてもあわないでしょう)
創作のみに専念してこその出来栄えです
こういう熱心な愛好家の方々が盆栽界を支えているんですね
改めて敬意と感謝!

いや~世間は広い!
交換会の断片のお話でした

2002年8月30日金曜日

この木の歴史


土佐水木の株立ちです

このような古い木をよく観察すると
この木の歴史(生い立ち)を知りたくなります

現代の小品盆栽のほとんどは、人の手によって作り上げられたものです
ですから、ある程度の経験を積むとその木の生い立ちを推測することが出来るようになります
実生、挿し木、株分け、根伏せ、取り木,山取りなど
どんな方法で繁殖したものかもおおよそわかってきます

株立ちにしても、元になる幹の根元から吹いたやご芽で副幹を作ったものか
寄せ植えの根元が甲羅状にくっついて株立ち状になったものか
あるいは複数の枝別れの箇所を取り木して作ったものか、等々が推測できます

ところがこの土佐水木のように珍しい樹形であるうえに、このくらい古く培養されたものは
生い立ちがわかりにくいですね

土佐水木は実生か株分け、または取り木で繁殖するのが一般的ですが
気になるのは、最初の作者はどうやってこの木を作りはじめたのか
また、現在のような姿になるまでにどんな過程を経てきたのか
知りたいですね

よく戦前の姿と現在に至るまでの軌跡を追った名木の写真などを見ると
これが同じ盆栽か、と思えるようなものがほとんどです
そんな時、私は歳月の力と盆栽の生命力に感動します

この手のひらに乗ってしまう小さな土佐水木も
我々の知らない数十年の秘めた歴史を持っているんですね
そう考えると、このかわいらしい小品盆栽が、いやに大人びた神秘的なものに見えてきます

2002年8月29日木曜日

ネジ花?



草物盆栽の苔の中からスルスルっとらせん状伸びてきた草は
ネジ花かネジリ花?
どっちが正しい名前なのか調べてみました

ネジ花が正しい名称でした、別名モジズリとも呼ばれるそうです
ヘーッ、蘭科なんだ!
蘭科の野生種で、ピンクだけではなくシロ、キミドリのものもあるそうです

それにしてもシロやキミドリのネジ花はお目にかかったことないですね
みなさんはどうですか?

2002年8月27日火曜日

あなたはどっち?

1)

2)

山もみじの寄せ植えに草と水石を添えて飾ってみました
あなたはどっちがいい飾りだと思いますか?

また私はこの出題により、飾り方の基本を2つ勉強しようと意図しています
その2つの意図は?
それを次のうちから推理してください

A 添え物の季節感
B 寄せ植え(主)と添えのバランス
C 盆栽と卓台(しょくだい)のバランス
D 添え物と地板(じいた)のバランス
E 飾りの変化と調和

コメントお待ちしています!

2002年8月26日月曜日

仕入れの苦労

盆栽商売にとって「仕入れ」はとても難しいことです

間違うと大変なことになります

盆栽の知識や審美眼や価格評価の力はもちろん
人脈や情報もなくてはならない条件です

みなさんはオークションで仕入れるのが一番簡単な気がするでしょう?
事実気に入った品を落札することは簡単です
相場のことを無視すれば、参加者の中で一番高値で落札すればいいんですから
しかし、例えば50人なり100人の中で一番高く買うんですよ

いい盆栽が出品される大規模なオークションでは
これと思った優良品に人気が集中したうえ
業者同士の意地の張り合いも絡んで
考えられないような高い相場まで駆け上がってしまうことはシバシバです

よく頭に血が上って、あとで後悔している業者をみかけますよ。
「この値段じゃ売り物にならないッ!」って泣いてます

競り上がっているときにブレーキを踏むことはけっこう難しいことです
競り負けるのは悔しいですからね
でも「強いばかりが男じゃない!」っていいたくなりますね

もちろん意外なオイシイ拾い物もあるんです
そんな時は「こりゃーいい木だよ、やったー!」なんて叫んでますね
オークションは、悲喜こもごものおもしろい場所です






仕入れの方法は個人によってかなり様子が違います
私は主に人脈と情報と根気によって行っています
人脈はもちろん大切な私の財産ですが、この何年かは携帯電話の急激な普及により
情報も驚異的に早くなりました

中でも旧式ですが、根気よい「マメ」さは何十年来の私の最大の武器です
寝て待っていてもぼた餅は落ちてきません
「マメ」に足を運ぶことです、「犬も歩けば」方式です

25日の日曜日の朝早く、2時間ばかりひっとッ走りしてきました
収穫は山もみじの古い改作品です、それもいっぺんに6鉢まとめて買えました
「やったッー!」

安価に譲ってくれた仲間に感謝します
そして「マメ」であることの大切さをしみじみと再確認しています

とにかく盆栽商売は仕入れが第一なんです
「良くて安いもの」
それを探し求める毎日です

2002年8月25日日曜日

盆栽のお化粧


山もみじの寄せ植えです
樹高は12cm左右の幅は22cmくらいです
小さいけれど寄せ植えしてからの年数は10年近くなるでしょう

ところで、みなさんは盆栽のお化粧(お掃除)しますか?

お掃除にもいろいろありますが
今日は根元の苔を取り、根張りをかき出してみましょう


小さい時に寄せ植えしたものは、太るに従って幹と幹の隙間が狭くなっています
その隙間に湿性の苔が生え、ほこりもたまっています

まず、ていねいにピンセットで苔を取り除きます
裏面からも林の隙間にピンセットを差し込みます

次に、周りの植え土をわずかにほじくって、根張りを確かめます
幹と幹がくっついて、盤根(ばんこん・板状の根)になりかかっています
最初は面倒でも、だんだんおもしろくなってきます

さいごに古い歯ブラシでコシコシと根元を洗いましょう
これでお掃除は終わりです
どのくらいきれいになったか見てみましょう


完全に乾いていないので見にくいですが
それぞれの幹の足元が見えるようになって、力強さと時代を感じるようになりましたね
幹の一本一本が異なった表情をしていて、、個性派の集団です



このようにときどきお掃除(お化粧)をしてあげましょう
それだけで樹格が向上します

切ったり貼ったりだけが手入れではありません

2002年8月24日土曜日

肥料のやり方


そろそろ秋の施肥の時期がきました
肥料は基本的には油粕の固形です
メーカーによって形状はさまざまです

私の使っているマルタの肥料は、筒状を輪切りにした形なので
ころころと転がってしまいます


そこで小さい鉢の場合は、針金(ニューム線)で転落防止のため
図のようにしています


別段説明も要らないでしょう
図を見ていただければおわかりですね

ちなみに、この仕立て鉢は直径11cmです
施肥の量の目安にしてください

また、秋の肥料は9、10、11月に月に一回というのが
基本的なマニュアルです(私も普通はそうお答えしています)
しかし、実際にはには8,9,10月の下旬に月一回のほうがいいでしょう

9,10,11とお答えしているのは
盆栽界では「入梅中と夏には施肥を中断する」
というマニュアルが常識になっているので
8月からとはいいにくい、と言うのがその理由からです(私個人の理由)
「エッ、8月から?だって夏ジャン」と思われる方が多いでしょうから

固形肥料は施肥してから根に吸収されるまでに
約10日間かかるといわれています
今日は8月24日
聞き始めるころは9月になっています

2002年8月23日金曜日

草物盆栽(桔梗)


草物盆栽の桔梗がきれいです
朝、ちょうちんのように膨らんだ蕾が開きます
色といい花弁の形といい溜め息がでるほど上品ですね

みなさんもぜひ桔梗の盆栽を楽しんでください
ごくごく育てやすいものです

余談ですが、本能寺の変の明智光秀の家紋が丸に桔梗です
押し寄せた軍勢の旗指物が桔梗であることを知った織田信長が
「是非もなし」といったいわれる話は有名ですね

また万葉集に歌われる「あさがほ」は桔梗のことだという説もあるそうです
朝に咲くきれいな花を「あさがほ」と呼んだということです
桔梗は秋の七草の一つです

念のために俳句の「季語辞典」をしらべてみると
「桔梗」も「朝顔」も秋の季語です
「朝顔」は以外でした

2002年8月19日月曜日

楓の皮むけ


楓の足元の表皮がむけていますね
(色が茶色がかった部分)
雑木の中でこのように幹の皮がむける樹種には
楓のほかに、百日紅、かりん、姫しゃらなどがあります

表皮がむけるのは木の新陳代謝が活発な証拠です
つまり順調に太っているんです
表皮がむけるたびに幹肌は古さを帯びて味が出てきます以前、かりんの表皮がむけた、枯れちゃうの?
と心配されてたメールをいただいたことがありました

順調に育ち、一人前の盆栽としての必須条件(古色)を備えてきているんです
喜んでください

みなさん、ご自分の盆栽達をチェック!

2002年8月18日日曜日

草と地板

草物盆栽を二つの地板を使ってみました
あなたはどっちの使い方が優れていると思いますか?
掲示板にカキコしてください
もちろんコメントつきでお願いしますよ
http://www.number7.jp/bbs/TM1844/
(2017年9月現在はリンク切れしています)

黒柿(くろがき)の地板


カリンの地板

2002年8月17日土曜日

地板について


盆栽を飾る場合の道具に地板(じいた)が使われます
この紅茅(べにちがや)の草物盆栽の小品に使用しているのは
黒柿(くろがき)の丸い地板です

この紅茅を飾るのに大小のうち、写真のように小さい方を使うのが正解です
大きい方では地板ばかりが目立ってしまいます

また鉢が角ばったものの場合は丸い地板では映りません
やや角ばった地板を使う方がいいでしょう

道具の使い方がしっくりしない飾りの席は、何となく落ち着きません
盆栽つれづれ草でも少しずつお話していきます

盆栽と卓台や地板との関係は、服装のコーディネートと共通しています
それを貫く基本理念は【調和と変化と個性】です

とはいっても、実例の写真がないとなかなか難しいので
管理人も資料作りに勢を出すように心がけます

2002年8月16日金曜日

水石と台座


紀州和歌山から古くから産出する「古谷石」です
ここでは水石を台座にはめ込むときの方法とマナーを説明します


ごらんのとおり水石の台座は紫檀や黒檀などの硬い木でできています
ぴったりと石に密着しているのがわかりますね
とりあえず取り外してます




台座の内側です
きれいに彫り込んであります
もちろん名人の作です


さて、この水石に台座をつけるときが大切なのです
他人の持ち物であるときは特に丁寧にします


まず水石しっかり持って裏返します
そこへ台座をそっとのせます(ほんとにそっとです)
複雑な形の台座ですと、一発で正しい位置にはまらないことがあります
そんなときでも決して無理せず台座を静かに滑らせて正しい位置を探ります
(台座を傷つけないためです)


正しく決まりました
台座ににやや力を入れて押してください
これで大丈夫
出来上がりです

なーんだ、こんなこと!
とお思いでしょうが、このことは非常に大切なことです

私は大切にしている自分の水石を
このマナーを知らない方には触らせませんよ
台座を下にして上から水石を無造作にのせれば
木の台座の繊細な縁に傷がつくからです
わかりましたか
よ~く覚えておいて下さい


以下は余分なことですが
名人クラスが作った台座は
ホラ、このように一度はめ込むとあ~ら不思議!
宙に浮かしても落ちません

このくらい精巧にできているので大事に扱う必要があるんです


お立会い~ッ、種もしかけもありませ~ん!!

※ 自慢したい方は、身近に水石自慢の人に試して御覧なさい
このマナーを知ってたらたいした人です

盆栽つれづれ草の過去ログ参照

水石ミニ講座

2002年8月15日木曜日

キンズの剪定


キンズが元気よく伸びています
もう少し樹高を高くしたいのと、木を太らせたいので思いっきり徒長させました

しかしもう限界です
これ以上放置しておくと太るという目的は達成できますが
極端に栄養分のいかない弱い枝が出てきそうです
剪定する時期はなるべく暑い時期が安全です

9月になって切ると、気候が急に涼しくなった場合などには
切り口から芽が吹きません
その場合は冬の寒さに対する抵抗力が弱くなります


樹高を高くしたいので芯の部分と
そこから吹いた3本の芽はそのまま放置します
その他の徒長枝は元から切り取るか、1~3芽を残して摘み込みます



こんな感じです
残した芯はまだまだ伸びるでしょうが、今年いっぱい伸ばすつもりです
切るのは来春遅く(入梅近く)になります

ここでキンズの培養の要点を述べておきます
1 寒さに弱いので冬は早めにムロに入れ、春は遅めのムロ出しが必須です
2 水は好きですが、水はけよく植え込み、やや乾かし加減に管理する
3 従って、用土は赤玉土6:桐生砂4くらいの配合です
4 強い剪定は入梅から真夏にかけて行う(寒さに向かっての剪定は厳禁です)
5 肥料は大好きですが、あくまで元気のいい木のみ多肥とします

2002年8月12日月曜日

寝ぼすけキンズ


このキンズがなかなか目を覚まさないのでやきもきしていましたが
2週間くらい前からやっと目を覚ましました
去年の古葉のままで、春になっても新葉が出ないんです
キンズは秋遅くに深く切り込んだり、冬場に寒がらせると
入梅ごろまで寝むってしまうことがたまにあります

今年の夏は格別暑いのですが
どうやっても目を覚ましませんので、水を控えて厳重注意していました

入梅ごろに葉刈りをしてやるとびっくりして目を覚ますやつもいるんですが
今回は気長に待ってみました



白い花が咲き始め、結実した小さい実も見えますね
(ピンセットの先、白い花の下の小さな粒)
照りのあるのが新芽です
(今頃吹くんですよ、あきれた寝ぼすけですね)
新芽に元気をつけるために、今年は実をつけません
今のうちに花も実もぜんぶ取り去ります
これで新芽に勢いがつきます

寝ぼすけめ!
叱りながらも、やさしくいたわってやりましょう