前項でご紹介した力強い本格模様木の楓小品と一緒にやってきたやや細身の本格派。うちへ来る前には、ある園の棚で仲良く並んで培養されていた2鉢だったのです。
幹筋は雑木らしく細身で模様も柔らかく、枝も軽い感じに作られています。まさに雑木のお手本のような雰囲気ですが、根張りだけは力強く地面をしっかりと掴んでいます。
全体の樹形のバランスも、左右よりも樹高を高めにとったところに好感が持てて、とても穏やかな感じがします。
マメな芽摘みと葉透かしの実行により、枝先の先端まで繊細な味わいが表現されています。
昔から盆栽盆栽界では“木は木なりに作れ”と云われています。素材の素質を素直に伸ばしてやろうという方向性を示した含蓄のあることばですね。
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