1月12日に書いた梅の一重と八重咲きの記事で、きっと八重野梅だと予想されたこの木は、花蕾が開いてみるとご覧のようにやっぱり八重咲きでした。
品種的には野梅系で、植木の産地として有名な埼玉県安行地方で昔から仕立てられている八重咲きの「安行野梅」といわれる種類のようです。
花のガクの部分がやや赤味がかっているのが特徴で、花が咲いた風情はわりと華やかな感じがします。八重咲きなのでふんわりと柔らかい量感があって明るい感じです。
枝先は一重咲きの野梅よりもやや太めで、花芽もよく付いてそのうえ丈夫なので、初心者にでも容易に楽しむことができます。
樹高は25cmくらいですが、こちらが正面のようですね。
樹高13cmの寒木瓜。今年は花芽が少ないようです。寒木瓜として樹勢(じゅせい)は絶好調とはいえないでしょう。この次のシーズンまでしっかり管理して花芽をいっぱいつけましょう!
盆栽としての鉢での培養に向いた樹種では、この寒木瓜にかなうものはありません。幹も盆栽らしく本格的な模様木仕立てが可能で、枝も細かく分岐しやすい性質です。
花は緋色の赤一重咲きで野性味溢れた風情は古くから日本人に愛されています。
寒木瓜の原種と思われる草木瓜の変種に長寿梅があります。いまや席飾りの季節感を表現するのに、長寿梅の存在は必須といえるでしょうが、単体の本格模様木としても楽しみたい樹種ですね。木瓜のことをいちめい「方春花・ほうしゅんか」と呼びますが、情緒ある呼び方ですね。
一般に木瓜類の植替えは癌腫病を避けるために、秋の彼岸を中心に行われますが、近頃では医薬の発達もあって、春の植替えも可能になりました。植替え後数時間トップジンの水溶液に浸しておくと、癌腫病予防の効果があります。
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