盆栽をジャンル別に分類する方法はいくつかあります。ごくオーソドックスに樹種別から、松柏類と雑木類の二つに別けて、さらに雑木類の中から、花や実を観賞するのを主力にする花ものや実もの盆栽をそれぞれ独立させます。すると、松柏類、雑木類、実もの類、花もの類と別けて、そこへもう一つ、草もの盆栽というジャンルを加えると、オールキャスト5部門になるわけです。
斑入り風知草
ただし、盆栽屋とか愛好家が草もの盆栽と言うと、それはほとんど盆栽を引き立てるための、つまりは添え草という感覚で作っているものを言いますね。主木(しゅぼく)に対する添え物(そえもの)、つまり副次的なものという感覚です。
そして、ここで言う草もの盆栽の役目は、一点飾りでも中品の三点飾りや小品の席飾りにおいて、あくまで季節感や席の雰囲気作りをもっぱらとする脇役にあります。
紅風知草
ですから、鉢の大きさも常に主木(しゅぼく)の大きさとのバランスをとるようにしておき、ほとんどの場合は草が大き過ぎないように心がけています。大きさは鉢に対する配慮だけでなく、全体の勢い(元気)にも配慮して、ボリューム的にも抑えぎみの作柄を心がけた方がいいと思います。あまり元気が良過ぎると夏の叢(くさむら)の雰囲気になってしまって、情緒が薄れてしまいますね。
照り葉のいばら
季節感の演出などが主な目的となると、種類は多いにこしたことはありません。まったくの草でなくとも長寿梅や野ばらのような、株立ち風な樹形になりやすい、草と木の中間のような樹種もお勧めですね。その他にも、ずいな、はぜ、木瓜、竹、笹・・・・。挙げてみればきりなく出てくるでしょう。
お勧めしまーす、草もの盆栽!
廉い費用で楽しめまーす!
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