2021年9月29日水曜日

一陽の釉


東福寺、香山と並んで大正期から昭和の初期にわたって活躍した一陽。この白い釉は白交趾と表記されることが多いようです。



一陽白交趾外縁段足木瓜式
間口17.5cm


 ただ残念なことに正面に僅かな浅い釉切れ(くすりきれ)があります。私の親しい愛好家さんが、どこかの売店でうっかり見落としてしまったそうです。


この角度だと光線の加減で目立ちますね。使い鉢としては十分でしょう。


落款は「三琇一陽」(さんしゅういちよう)
作風は一陽の人柄に似て、温もりがありあくまで穏やかです。



中央の縦線が釉切れ(くすりきれ)です。
 

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