2010年1月5日火曜日

楓石付き生還復活

明けましておめでとうございます

ところでみなさん、盆栽屋.comのHPもちょうど10回目のお正月を迎えました
月日の経つの早いことにビックリするとともに、改めてみなさんのご厚意に感謝の念でいっぱいです

こんなこっちゃ、これからの10年だってあっという間に過ぎちゃうぞー
みんさんとのコミュニケーションの更新はもちろん、盆栽作りだってもっともっとがんばらなくっちゃ
今年はみなさんに今までと違った自分を見せるぞー!

というわけで、遅まきながら激しく自分に気合いを入れている新年の盆栽屋.comです
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます


今年の第1回の盆栽つれづれ草は、約2年前に瀕死の状態で手に入れたこの楓石附
可能性は半々と覚悟していたのですが、みごとに命拾いして復活しました

盆栽の再生は盆栽趣味の醍醐味のひとつ
枯れ死寸前や形の乱れた盆栽を蘇生させ基本の形を作り直し、さらに鑑賞価値を目指すんです

基本の構図を作り込むまでには、あと3年ほど必要でしょうが
それまでの年月も期待感でわくわくできるんですね

まず 楓石付大改作

2年前の改作時と↑の画像を比べてみましょう
昨年春に主幹の頭部に新しい芯(赤印)を作るための呼接ぎをし

同時に、大きすぎて構図がぼやけていたので、赤印の石の部分を削り取りました
フリースクール常連のヒナさんとクロちゃんが手伝ってくれて

天然に割れた味を残すように心がけながら
鏨を使った作業はうまくいきました

ざっと剪定、呼接ぎした枝は徒長させたままにしておきます
冬の寒さに凍えるといけませんから


本格的な切り込みはこの春先まで我慢

呼び接ぎした枝元(赤点)にしっかりした芽がありますから、この芽を利用して新しい芯を立て
ゴツゴツした旧い芯は、春先に白線に沿って切り返します


今春にはこのような姿になりますね


入梅前に新芽に針金をかけて基本の構図を作ります


来年中に2回ほど針金をかけ、このくらいまで持って行ければいいなー、と考えています


それ以後も、新芽の軟らかいうちにマメに針金で模様をつけていきます

基本構図を作るうえで、特に気を配るのは

★向かって右の利き枝の動きと空間の美しさ
★左の利き枝の長さ


3年ほど枝作りに励めば基本形ができあがります
木と石が一体となって空間の美しさを醸し出すように心がけましょう

根と幹には力強さを
枝には変化と柔らかさとを

古いいい素材を探して、みなさんも盆栽再生仕事人になりましょう
おもしろいですよ、楽しめますよ

ところで、この楓石付ですが瀕死の重傷であったのを格安で求めたことはお話しましたね
そこでこの楓石付きをご希望の方がいらっしゃったら、特別の掘り出し物価格で頒布いたします

完成予定樹髙は50~55㎝
ご遠慮なくメールか電話でお問い合わせください

ただし1つだけ盆栽屋.comのわがままをご了解していただきたいのです
それは基本形が出来上がるまでの3年間、盆栽屋comでお預かりして管理させていただくこと(もちろんその間の費用は一切無料です)

3年すれば構図の基本ができあがりますから
つれづれ草でご紹介しながら入念に管理させていただきます

つまり、この盆栽屋.comにこの楓石付きを3年間作らせて欲しいのです
ではよろしく

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