水石鑑賞の基本は「見立て」から始まります
様々な形をした石を、山、滝、島、そして茅ぶきの民家などに見立てるのです
その「見立て」という精神の行為により、「石はただの石ではなくなり」
雄大な自然を連想させる「景色」へと変貌するのです
ですから、水石趣味家にとって掌の上にのっているものといえば
それは石ではなく意識の上では「景色」そのものです
バックの雄大な山の裾からの流れが瀑布となって落ちています
渦巻くように暴れながら落下する水の動きもよく表現されていますね
さらに、落ち際に露出した岩の塊の存在が
この滝の景色をより荒々しく厳しいものにしています
また、「見立て」による連想には何よりも石の時代感が重要であることを知ってください
ともかく、石が石でなく景色として見えるようになるには
河原で拾ったばかりの時代感のないものではちょっと物足りなく
ただの「石っころ」と言われてしまいますね
さて、この石は上の滝石よりもかなり「若い」ですね
つまり時代感が不足しています
岩上茅舎(がんじょうくずや)に見立てられていますが
時代感が足りないために、やっぱり「石」だなーという印象が拭えませんね
まだ「水石」と呼ばれるレベルには達していない
盆栽で言えばいわば「素材」なのです
いい見どころは持っているので
一人前の「水石」になるまで、約10年くらいは辛抱して「養石」しなければなりませんね
今日のキーワードは「見立て」・「養石」
では、よろしくー
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