2012年7月4日水曜日

スクール速報(超ミニもみじ分身の術)

アニメ漫画の「ナルト」ではないがスクールのベテラン・クロちゃんが分身の術(株分け)を使って
親株からゲットした懸崖の超ミニ山もみじとその親株をご紹介します

クロちゃんはフリースクールの当初からのメンバーで、寡黙で一見のんびりした風貌に似合わずやることは大胆で
その発想はときに予想外のいい線をついていて、私自身も示唆を得ること多々ありです

きっと肩に力が入りすぎていず、自由に盆栽を楽しんでいる故に
あのようなおもしろい発想力が生まれてくるのだと感じています

それでは、まず親株の現在からご紹介いたしましょう


6月10日撮影 樹髙はおそらく5.0~6.0㎝くらい

樹齢20年くらいのだったのを5~6年前にクロちゃんに買っていただいたので
現在では、すでに25年以上になる

無理な肥培はしていませんが、培養のよろしきを得てずいぶんと太りました
とくに足元の座が大きくなったので、大木の相が感じられて、とても超ミニサイズとは思えませんね

幹のコケ順にうるさいクロちゃんらしく、太い足元から主幹にかけてのコケと模様のつながりはグーで
左の子幹が力強く構図を支えていて、まとまりもよし

山もみじのこのサイズでは文句なく逸品といえるでしょう
それに、葉性がすばらしいのも強みの一つですね

クロちゃんはこの完成に近い段階でも、さらなる大改作の構想を持っているようなのですが
私としては、あと数年は基本はこのままじっくり持ち込んでほしいと思い、強く押しとどめている次第です


足元の拡大図

主幹と左の第一副幹、それを囲む数本の細い子幹の関係がわかりますね
なお、このもみじは今年も葉刈りをせず、芽摘み、片葉透かし、葉切りなどの手入れで維持されています


ところで、右の足元の赤印の位置にあったんです、懸崖の超ミニは!

上側の子幹のように、株元にあった子幹の元からたった一本の細い根が生えていました
その子幹の姿と根に目をつけたクロちゃんが、親株からそれらをソーット切り離して育てたのが、↓の懸崖なんですよ

親株の元には肉巻きしたその時の痕跡がまだあります
4~5年ほど前のことだったと記憶しています


2011秋の画像 樹髙4.0㎝

現在この懸崖ミニは四国の愛好家さんに可愛がられていて、先日画像を見せていただいたところ、足元の立ち枝は既に切られていて
行く末の楽しみな本格懸崖樹形への道を順調に歩んでいます


ついでに親株の後ろ姿も見てください


足元、主幹、子幹の関係がわかりますね

この親子のさらなる成長と向上を楽しみにしています
また機会があったら親子揃ってつれづれ草に出演してほしいですね

それでは! (⌒ー⌒)ノ~~~

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