2009年1月19日月曜日

ぶな・硫黄合剤でお化粧

ぶなや山もみじなどのように、木肌の白い美しさが見どころの樹種には
消毒を兼ねて石灰硫黄合剤を直接塗ります

毎年もしくは一年おきに繰り返すことにより、持込の古さとあいまって
木肌は品格のある白い美しさを呈してきます

それでは、今日は富士ぶなをお手本にして勉強しましょう


あらかじめ歯ブラシや金ブラシで幹肌の汚れを掃除しておきます
汚れたまま塗布すると、かえって不潔な感じがして見られたもんじゃなくなりますよ


用意するものは、小皿と筆と水彩絵の具の白色
消毒液(原液もしくは2~3倍液)に白色の水彩絵の具を少々混ぜる(絵の具は混ぜなくともいい)

絵の具は水彩に限りますよ
油彩絵の具はぜったいに使用してはいけません(盆栽を傷めます)


全体に霧水をタップリかける

液を滑らかに塗るためと
液の濃度をやや薄めるため


冬芽にさわらないように(液の濃度が濃いため)枝と幹の部分に塗る
この場合、樹芯から、つまり盆栽の上部から開始します

あらかじめ霧水を施しておいたので
液は滲むように滑らかに下部へと染みて上手に塗れます

筆にたくさん液を含ませすぎると、鉢土まで走りかねません
慎重に少しずつ


最後に足元の根張りにも慎重に塗布します
決して根に染みこませてはいけませんよ


作業完了

なるべく早く日に当てて乾かします、数時間経ってからムロに戻すこと
乾燥が不十分だと水やりで液が溶けて流れてしまいます


乾燥直後はかなりの厚化粧(笑)に見えますが
水やりの水を浴びるたびに落ち着いた感じになってきますから、大丈夫

また、小枝の先端部の消毒は
この作業の前か後に、30倍液のドブ付け法か散布法で行いましょう

では実行!!

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