市川苔洲鉢

市川苔洲辰砂窯変楕円鉢

間口38×奥行27×高さ4㎝

蕎麦釉薬

落款は「苔洲」

大正の末あたりから昭和初期の名品

 

新年の舞姫

 おおよそ8年生の舞姫素材

表

足元

裏

暮れの盆栽人Ⅱ

今日と29日を入れて、日曜日もあと二日間を残すのみ。

午前中に暮れのご挨拶を電話で頂きました。自分の息子とほぼ同年代の

礼儀正しいこの愛好家さんももうすぐ五〇代だ。

暮れの盆栽人

　　　散るのみの紅葉となりぬ嵐山　　　　　　草城

　　今年もいよいよ残り少なくなった。我々くらいの高年になると・・1年は瞬く間に

　　過ぎてしまう。茫々たる日々の彼方に、日常の出来事が吸い込まれていくようだ。

　　ああ、それにしても愛しきものは、我が棚の盆栽達だ。

舞姫もみじ裏表

樹高約20㎝樹齢8年ほどの舞姫もみじの盆栽好素材

　さて、どっちが前でどっちが裏でしょう？

 

舞姫もみじ紅葉後先

舞姫もみじ紅葉

こんなにきれいに紅葉しました。

舞姫もみじ紅葉前

 

冬期寸前の黒松

今年は何事に付けても記録的な温暖化が顕著であった。

例年なら冷たい木枯らしが吹くはずだが、まるで５月の

薫風が吹いているようだ。

黒松の葉の色も、春のそれだ。これなら急激な樹勢の回復を

期待できる。

１１，１２月に追肥しても効果有りですね。

 

 ちりめん桂

樹高13×左右14㎝

新渡額入外縁長方

東京の下町の愛好家さんに20年余り愛

情を受けていた（？）

したたかもの！

裏正面

古色感で見ればどちらでも、いい

幹に傷がない

姫性百日紅

日本列島全域が二週間にわたり豪雨に見舞われた台風１０号が

やっと去りようやく秋空が見えてきました。

暑い盛りから可憐な花を咲かせていた姫性の百日紅だけは

相変わらず元気です。

 透明感のある紫色が印象的です。

この角度の幹模様が上品ですね。

正面の変更も考慮に入れながら

もう少し楽しみましょう。

 

水府散人

特異な盆栽人・水府散人

水石蒐集家・盆栽鉢作家として

高く評価される場合が多い。

独特の感性による水石蒐集品は個性的。

高く評価される小鉢の世界、

 

加茂川茅舎石

質も時代も最高級な加茂川の茅舎石。

間口14×奥行き6.5×高さ7.3㎝

光線の加減でこちの方が黒く見える。

裏正面より。

こちらの正面もありだと思っています。

こちらからの方が小さくシャープにみえます。

 

眞柏針金外し

糸魚川眞柏

　

樹高12×左右14㎝

鉛筆ほどの太さですが、木肌の様子からして

10年は経っているでしょう。

幹と皮は激しく荒れ放題！

痛々しいしというより箔がついた感じ！

後ろ正面より。

来春鉢替えれば飾れますね。

 

黒鞍馬石

黒鞍馬島形石

間口8.5×奥行7.5×高さ7.3㎝

滅多にない黒鞍馬石の上等品。

数年見かけなかったのですが、先日

床の間の隅から発見。

オオ、懐かしい君そんなとこに

居たのか。

絶海の孤島に打ち寄せる荒波。

渋く力強いイメージです。

 

今年の国風盆栽展

第９８回国風盆栽展の写真帖。 

今年の２月に行われた国風盆栽展の写真帖。

天皇ご一家も揃ってお見えになりました。

特別出品のコーナー。

国風賞に輝いた真柏。

国風盆栽写真帖

第５０回国風盆栽展

眞柏　昇天の龍

第４９回国風盆栽展

左眞柏、右五葉松根連なり

昭和50年に開催された国風展の写真帖です。

 　　　　　

小品盆栽名人杉本佐七翁

昭和４２年１０月第１刷発行 

明治１８年新潟に生まれる。

発行当時東京アマチュア

小品盆栽会会長。

文字どうり日本の小品盆栽界の

牽引者でありました。

樹高１８センチ、樹齢推定１５０年

根張り立ち上がり共申し分なし。

　

右は山もみじ、左は杜松。

盆栽白黒画像

太田家盆栽記念帖

昭和34年発行

今では珍しくなった白黒画像の記念帖です。

左　五葉松　

右　五葉松懸崖

五葉松（むらくも）の表裏

眞柏（ひぐらし）

いずれ劣らぬ古今の銘木が載っています。

雌花と雄花

 真弓ミニ

1212×11㎝

足元の太さ４㎝

樹齢は20年をはるかに超えている。

雌木と思って手に入れたが3年

ほど実が成らない。

雄か？！

木肌の趣も最高だし

元気もよし。

実の成らない理由のひとつに

春先の芽出し時の水切れがある。

来年は気をつけよう。