2025年8月27日水曜日

  秋深き隣は何をする人ぞ      芭 蕉

八月は猛暑日が続き・・皆さんもクーラーづけの毎日だったことでしょう。

でも・・暦のうえではもう秋です。朝晩の風はだいぶ涼しくなってきましたね。

ここしばらくは、残暑のなか・・愛培の盆栽や草を玄関や床の間に飾って楽しむ

ことに致しましょう。

2025年8月13日水曜日

    

    石田祥石の初期の作品

連日の暑さしのぎに、小鉢置き場のかたずけをしたら・・辰砂の六角鉢が出てきた。

祥石は成型、絵付け共に大家から学んだ技術が素晴らしい。大正うまれというから

1〇〇年前の作家ですね・・・。これは、足にキズがあるが・・十分に使えそうだ。

2025年8月10日日曜日

薄紅葉

    真青なる紅葉の端の薄紅葉   虚 子

 その昔、気の遠くなるようなその昔、京都金閣寺の裏山へ友を訪ねたことがあった。

 初秋の北山の風景は、下垂した紅葉の変化ある枝振りが素晴らしかった。

 連日の猛暑にもめげず・・紅く色づいてきた庭の紅葉を眺めていると・・友と語り合

 った日々が懐かしい。

2025年8月5日火曜日

立秋

    秋たつや 水をへだてて 

             松のかげ     才麻呂


  異常気象と盆栽人の根気比べが続いています。

  中には今年の盆栽の作柄をあきらめてしまった方も

  いらつしゃる

  が、しかし・・来春の芽だし時期まであきらめては

  なりませんぞ。

  ホントの盆栽人の根性の見せどころです(笑)

  大切な枝を失っても・・次の手を考えるのが眞の

  盆人なのだ。





   

2025年3月7日金曜日

書籍類


盆栽の書籍類より


盆栽鉢ガイドブック
村田憲司ほか共著

樹石社

昭和53年発行




中国古渡り鉢




中国古渡り白泥鉢など
鑑賞や蒐集のための有益な知識がまんぱい。


 



昭和の名人平安東福寺
土に生き炎と苦闘した陶工を全解説



作品を詳しく解説







 

2025年2月26日水曜日

曙山作唐舟

 


 


 

ごく希にしかお目にかかれない曙山の
作品をご紹介しましょう。

曙山と若原英正は師弟であったとも
言われていますが、さだかではありません。 



間口4.5×高さ1.8㎝

残された曙山作品は英正に比べて極端に少ない。
出来上がりの技術は
どちらが勝るとも劣らないといわれている。



同じような意匠の唐舟が英正にもそんざいします。


舟の帆の元に曙山の落款。



 

2025年2月22日土曜日

畑中兵衛の書籍

畑中兵衛著

盆栽鉢

陶芸鑑賞と楽しさ


平成八年九月11日発行


市川苔洲

写真掲載だけでなく、解説文も豊富。



古伊万里染付

なんと、その昔に身近なところに存在したいっぴん。
懐かしい!

 

2025年2月12日水曜日

舞姫好素材

 挿し木5~6年生

樹高28㎝


人差し指くらいの太さ、
素材と種木の部分に分けて持ち込むとよい。


春から入梅にかけて挿し木と取り木により
種木をゲットして別々に育てる。
この部分は15㎝の小品として持ち込む。


後ろ姿。

過去の舞姫の記事を参考にして
取り木と挿し木を実行しましょう。




2025年2月7日金曜日

苔洲の桐箱

10年ほどまえに行書体で仕上げた苔洲の箱。
窯変の出た独特の辰砂釉薬が良く似合う。


苔洲としては間口37センチと破格のサイズ。


大正の末から昭和初期の苔洲全盛期の作品。


たっぷりと奥行きのある楕円は、
実用の美に溢れています。


苔洲の代表的落款、たいしゅうと読みます。
白っぽい独特の土目も見てとれます。







 

2025年1月17日金曜日

市川苔洲鉢


市川苔洲辰砂窯変楕円鉢

間口38×奥行27×高さ4㎝




蕎麦釉薬


落款は「苔洲」


大正の末あたりから昭和初期の名品