盆栽の世界において、苔は大きな役目を果たす存在です
鉢の表面が輝く緑色の苔に覆われていると、色彩としての美しさはもちろん
その盆栽の持ち込み感が表現され、格調もグーンと上がります
まして展示会などで鑑賞の対象になるときには
苔は欠かすことができませんね
ふつう展示会に出品する場合などは、他の鉢から採取した苔を芝生のように張ります(張り苔・はりごけ)
まるで自然に生えたように、即席の張り苔とは気がつかないほど上手なひともいますよね
しかし、この方法だと苔の量もたくさん必要ですし
ご自分の手持ちの盆栽が多い場合は、なかなかに手間暇もたいへんですね
そこで、もし急がなければ、もっと自然な感じに簡単な方法で
あなたの盆栽にもきれいな苔を生やすことができるんです
今日はその方法をお教えしましょう
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEg1gyZDVPhX6Z88ljjoa1tcPzNIFuMz4v3h0NO1QgfRcdrZUIMYVkOt02ql3OrqpEjWPEvlKK7IHCv0u32v0flQrCGlV8h7xhrX72ev07mHjYozNKd1OyledDY9qJmMjaLYd23W8odSIxs/s320/20120426_01.jpg)
湿性でなく、乾燥気味の場所に生えた丈の短い苔を選んで採取し、数日間陰干しにする
雑草の混じっていないことも大切です
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1㎝目くらいのフルイで裏ごしする
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEi-kkz642uJaIQxB2zqMpL3yJlCbov_Su14xnVUVIcjkY4qHcERFIWiD9i8O_7ro5z5Jxs82bpGixfqzb3VNAEEiQE8YI56nKx5RJvqC4058ZnxYIrLx9UlX8eNtO-1hROe0wDFZFZkmcA/s320/20120426_03.jpg)
裏ごししたものを、1~1.5ミリ目のフルイにかけて
混じっている砂や土を取り除く
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1.2㎝のフルイで裏ごしした苔
これだと小品盆栽には繊維がまだ大きいですね
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そこで3㎜目のフルイでもう一度裏ごしした苔
これだと小品盆栽、ミニ盆栽にちょうどいい大きさになります
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以上のようにしてできた苔の細かい繊維を
フリカケ海苔のように鉢の表面に蒔くだけでできあがりです
水やりで流れないために
上から化粧土を少々振りかけてもいいでしょう
生育期であれば10日ほどで根付いて
青々としてきます
かんたんでしょ!
それに便利なことには
この苔は缶などに入れておけばかなりの期間保存もききますよ
盆栽界では「振り苔・ふりごけ」と呼んでいます
では
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