雄山の最初期の落款
この落款には雄山自身にしかわからない、ある暗号めいた仕掛けがあるらしいのです
雄という文字を四角で囲っていますが、向かって左の縦の線が二重になっていますね
そして、その外側の線が上の辺と明らかに隙間をとって引かれています
この隙間が雄山にしかわからない暗号であるらしく
それが制作年代を表す印しだとも聞いています
年代別に落款を変えている雄山のことです
有り得ることです
足の形や文様も後世の作品の源流になっていますね
このスタイルは発展した姿で現在の作品にも継続されています
押し底スタイルの鉢底
鉢の底面が辺の部分を残して一段下がっています
スタイルを押し底といいます
この形式も雄山得意のスタイルとして定着しています
正面の絵付けの拡大図
雄山の絵の特色は、何よりも筆のタッチが迅速で巧妙なことです
この最初期の絵も、装飾過多に陥らない抑制の効いたみごとなものです
岸辺に立つ人物の背中には品格と威厳さえ感じられます
樹木と舟の描写がじつに巧みです
裏正面の絵付け拡大図
橋が二本の単純な線だけで描かれていますね
その簡素なで適切な表現は雄山の筆力を際立たせています
岸辺の樹木の描写もすてきです
側面の絵付け拡大図
人物に動きがあります、現在の作品に受け継がれている特長です
側面の絵付け拡大図
手前の岸辺の描写が巧みです
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