近年人気高騰中の市之倉石州(いちのくらせきしゅう)のミニ鉢をご紹介します
石州は大正14年多治見市に生まれています
30歳前後で光峰窯(こうほうがま)を興し、昭和47年頃から小鉢の製作を始めました
「光峰」の落款は彼の経営する「光峰窯」で作られたもの
「市之倉石州」と落款のあるものは、彼個人の一品作品と理解したらいいでしょう
したがって、「市之倉石州」の方が圧倒的にその評価が高いのは当然です
市之倉石州作 染付丸型樹盆 間口5cm×高さ1.8cm
石州鉢はその絵付けのみごとさにあり
ロクロ技術も高度で、極薄の生地に精妙な呉須絵が施されています
その作風はスケールの大きな山水などの画題に挑んでいるときにでも
なぜか哲学的な雰囲気を持つ、幽玄で静かな世界が感じられます
見えにくいですが、向かって右の足のやや上は湖水に浮かぶ舟影を描いています
じつに細かい神経の行き届いた作品だと、感服します
中央からやや向かって右も舟影ですね
静かな世界です
0 件のコメント:
コメントを投稿