2019年11月13日水曜日

御蔵山・波千鳥鑑賞

先日、鉢のまとめ買いのお話はしましたね。その中に御蔵山の絵鉢が2鉢あり、その片方がすばらしい逸品(私の好みでもあった)だったので、どうしてもみなさんにご紹介したくて今日の話題にしました。


平成8年に発行された、畑中兵衛氏のコレクションを紹介した 「盆栽鉢・陶芸鑑賞としての楽しみ」の掲載されているのと瓜二つの波千鳥の文様鉢が、その中に混じっていたのです。


黒地金彩波千鳥文反縁段足正方 
間口10.5×奥行き10.5×高さ11.6cm

↑が畑中氏のコレクションの作品です。初めてみた時はこのものだと思いましたが、実物よくよく眺めて見たら、ところどころほんのちょっぴりだけ文様が異なっていました。
大きさはスリーサイズとも1mmづつの相違ですから、ほとんど同じと云っていいでしょうね。↓が実物の画像です。よく見比べて見てください。


この二つの鉢はおそらく、同時に作られたもので、もしかするとあと一つや二つの同形同文様の作品が存在するかもしれませんね。


編集人は「現在活躍中の小鉢作家の中に在って、実用、鑑賞の両面から絵付け鉢の第一人者と称されている」と最高の評価をもって作者を紹介しています。

日本の伝統文様である波千鳥を、黒地に金彩をたっぷり使って大胆に描きあげたデザイン力がすばらしい。まさに、鑑賞と実用の両面の欲求を見事に満たしてくれる作品です。

まさに、御蔵山の傑作中の傑作と云えるでしょう!

0 件のコメント:

コメントを投稿