前編で取り敢えずは幾つかの画像と解説をしてみましたが、やはり見どころのある素材ではあるし、好みの樹種でもあることなので、もう一歩踏み込んでこの種木の魅力を解析しておくことにします。
昨日の正面と反対側から見ると、前方の根張りがやや弱い感じがします。ただボディーの模様はかなりいい感じになって、変化と奥行きが感じられます。
そして模様もさることながら、幹のコケ順もよくなって、全体に優雅な雰囲気がでてきますね。つまり、もみじらしい柔らさが滲み出てくるということです。
こうして足元をじっくり観察すると、どちらの正面もいいところがあって、なかなか一発では決まらなそうです。
正面の根張りのやや弱いところは、貫通式の呼び接ぎ法で3本くらいの根接ぎをします。三年もすると落ち着いた根張りになるでしょう。この根接ぎはどちらを正面に選んでもやる必要がありますね。
昨日の正面を裏にしてみます。
こちら側は完璧の根張りです。ただこちらの正面では幹模様にやや物足りなさがありますね。柔らかさというか優雅さというか、雑木らしい雰囲気がイマイチです。
来年の春先に根洗いをして本格的な改作を始めます。それまでにじっくりと考えておきましょう。あなたならどっちを正面にしますか?
では!
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