何時頃に石化ひのきが盆栽界へデビューしたのか、はっきりした記憶はありませんが、いずれそれほどの年月は経ってはいないと思います。どこの盆栽屋の棚にでも幾鉢の在庫が見られるようになったのは、せいぜいこの10年くらいでしょうね。
ところで、先日まとめ買いをした中に小鉢に窮屈そうに入った石化ひのきを見つけたんです。鉢の間口はわずかに10㎝、樹高はひょろひょろと30㎝にもなりそうな背高のっぽです。
一見なんの変哲もない徒長した苗木しか見えませんが、よくよく眺めてみると足元がしっかりしているのと、自然体の幹筋に何んとない魅力があります。
これから寒くなる時期ですからあまり強い切り込みはできません。飛び芽の先端だけを摘まんでさらっと輪郭を整えておきます。植替えも来春暖かくなってからです。
枝分かれの自然さも魅力ですね。この柔らかさを特徴にしてコツコツとハサミ作りで行きたいとおもっています。
今は大雑把に輪郭線を整えておきましょう。寒さに向かっての強い切り込みは可愛そうですから。
木の裏表も正式には来春に決めることにします。
裾のたかい柔らかみのある自然樹形を目指します。鉢は長方でも楕円にしても、もっと薄手のものを考えています。ちなみに現在の樹高は23.5㎝です。文人調の洒落た雰囲気を目指して、がんばりましょう!
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