2012年3月20日火曜日

真柏ジンのお化粧

長年の風雨にさらされて白骨化したジンやサバのイメージは
真柏や杜松盆栽にとっては最大の見どころといって過言ではありません

しかし、せっかくのジンやサバでも、ときどきは手入れをしてやらなければ
汚れたり苔が生えたりして腐食してしまいます

ですから、一年に1回くらいは腐食とめの手入れをかねて
お化粧してあげましょう

時期は一年を通していつでもOK
でも、石灰硫黄合剤を使うので、冬期以外では薬剤が葉に触れないように気をつけましょう


用意するもの

石灰硫黄合剤と水彩絵の具のホワイト
くどいようですが、絵の具は水性にかぎりますよ、油性は絶対ダメ


ナイロン製の筆、大小数本
ちなみに、100円ショップで売っていますよ

これもナイロン製に限ります
動物性の毛の絵筆では、硫黄合剤のアクで痛んでいっかいこっきりになってしまいます


硫黄合剤は原液のままで使い、ときには白絵の具と混ぜたりします
また、この他に小さな容器に水を少々用意しておき、白絵の具を溶くときに使います


ジンやサバが汚れた真柏


こちらの真柏もかなり汚れていますね


幹掃除するための道具は、歯ブラシ、金ブラシ、千枚通しなどを使いますが
なんといっても高圧力の水圧ポンプが便利です(3万円くらいしますが、便利便利、欲しい片はお世話しますよ)


ジンやサバや水吸いにこびりついていた汚れが落ちました
このまま半乾きの状態まで待ちましょう


乾いたところでお化粧の始まり
まず、石灰硫黄合剤の原液を塗ります

硫黄合剤は木材の腐りどめのためですが、このまま乾くと真っ白には仕上がらず
やや黄色っぽくなります


硫黄合剤が生乾きのうちに、水彩絵の具のホワイトを上塗りする
生乾きだと絵の具がよく伸びます


仕上げりはこんな感じ
白骨化したジンのイメージが強調されまさいた


絵の具が水吸いの部分にはみ出さないように、ていねいに塗る


こちらの真柏もきれいにお化粧がおわりましたので
絵の具をよく乾かします

簡単でしょ

ジンやサバの腐りとめを兼ねたお化粧
グーンと鑑賞価値がアップしますよ

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