先日市内の交換会をのぞいてみたら、幾つかの兄弟木の中で
ちょっと見込みがありそうなのが目に入ったので、つれづれ草の教材にと求めたこの五葉松
安価なので無理して失敗しても惜しげがないし
そのわりには幹筋がおもしろいし、葉性は太くて短く理想的です
針金かけの整形によりがガラッと姿が変わるのが松柏類の魅力なので
幹筋におもしろさがあって葉性がいい五葉松に出会ったら、練習がてらにチャレンジしてみましょう
こちらを正面にしてきたのでしょうが、植え方が反っくり返っていて不安定
上に行くに従って幹と枝が決まっておらずに、いわゆる構図が成り立っていない状態
裏から見ると足元が不安定
幹筋も変化がなくなりますね
足元の変化を見せ場にして、途中から折れ曲がった幹をさらに下方向に下げたいが、針金を巻いただけでは無理
そこで、幹の途中の前後に木ネジをぶち込んで、上の幹を引っ張り込むための支点にします
上から思い切り圧力をかけて幹を下げます
力の加わる部分に少々のヒビ割れが生じても大丈夫ですから、とにかく思い切りです
最初の姿には力枝(利き枝)がなかったてめに、構図に弾みが感じられませんでしたので
やや裏枝になりますが、太めの枝を下げて利き枝として構図に変化を出します
頭の部分をたたみ込むように針金で調整します
頭部がコンパクトになるに従い、足元から幹筋のおもしろさが目立ってきたようです
左後方のあった枝は不要になりましたので切り取ります
葉ガサが小さくなり少しさびしい感じになりましたが、すっきり感もでてきました
反っくり返った幹をやや起こした完成図(樹髙13㎝)
根上がりぎみの足元に変化があり、ジンのついた幹筋が鋭角に折れ曲がって激しさが増しました
来春にこの角度で植替えます
2作すれば芽数も増え頭部や利き枝にボリュームが増し安定感が出るでしょう
ちなみに、今頃から3月いっぱいくらいが針金掛けの適期
さあ、あなたも掘り出しものの素材を探して、チャレンジしましょう!
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