2010年11月19日金曜日

もみじ落葉後剪定

紅葉が始まる11月の中頃から12月いっぱいくらいが雑木類の剪定適期
ともかく雑木の好きな愛好家にとっては、これからが楽しみな時期となります

葉を落とすと1年間の培養の成果は、小枝のようすに正直に現われているので
その確認の課程は胸の弾む瞬間です


愛知県のKさんの安部性もみじ

素材から半完成品の時代へと入った課程にあり、このあたりで骨格を再確認するためにも
送っていただいて私が手を入れることになりました

一見すると葉が乱れており、決して美しい感じはしませんが
芽先はしっかりしているし徒長枝もなく、全体に生気が感じられます

盆栽人にとって紅葉を美しい紅葉を楽しむのは副次的な目的であり
小枝作りが培養の主たる目標ですから、葉の状態はこの程度が平均的なところですね

今年の過酷な夏にもめげずよくがんばりました
合格!


葉を落とした姿

葉性も枝性もいい安部性だけに、頭部の徒長もさほどではなく
利き枝のフトコロの芽がしっかりしているので、容易に追い込みが可能

培養中に芽摘みや葉切り、葉透かしなどを励行し
フトコロに日と風の通るように心がけたことがうかがえます


樹形の検討をします

赤点の芽が頭部の中心(芯)のようです
一、二、三の利き枝には問題ないので、頭部の追い込みを行い図を鮮明にしましょう

また、フトコロや枝元にある不要な不定芽の整理も大切な作業です
これらを残したままであおくと、枝先などがゴツゴツになる恐れあり


不定芽の整理の仕方

枝分かれの部分にたくさんの不定芽が見られます
ピンセットや爪の先で掻き落としましょう


最小限度の予備の芽を残して整理しました


頭部剪定完成

赤点が芯、付近の白点とともに頭部を形成しています
頭部はまだ未完成であり、後々変化の可能性もあるので、やや浅めに切り込んでおきました
胴や枝元の不要な不定芽もていねいに?き取りました
これは大切な作業ですよ


右の一の枝付近

形を整えるために、ちょっとだけ軽く針金をかけました
適期ではないので強く曲げないようにします、無理をしてはいけません


二の枝付近

ここにも軽く針金かけ


作業終了図(樹髙8.5㎝)

捻りながら立ち上がった足元と、強く動いた幹模様がいいですね
一と二の枝に力があるので、勢いを感じる模様木です

それではポイントのおさらいです

1 剪定の前に、幹筋と利き枝のポイントをしっかり確認する

2 不要な不定芽は、予備の芽を残して、その他は掻き落とす

3 針金かけは最小限度にとどめる

4 未完成品は、後々の変化も見越して、やや浅めに剪定する

ではよろしく

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