2010年10月14日木曜日

秋の仮剪定・楓

太らせる目的で、春から夏にかけて徒長させていた枝も
秋風の吹く頃になると伸びもとまってくると、そろそろ切りたくなる

やはり盆栽人は、常に清潔感とさっぱり感を求めているようで
目的を達したとたんに初期の目的は忘れ、ハサミを持ち出したくなるようです

しかしみなさん、決して慌ててはいけません
できるだけ11月の初旬ごろまでは我慢してください

理由は二つです

1 秋の早めに切ると、先端に再び芽が吹き、その芽が充実しないうちに寒さが来る

2 関東地方では、10月いっぱいから11月の中旬ごろまではまだ活動期ですから
  せっかくの太りが中断されてしまう


あまりに長すぎるため、9月中旬にしかたなく切った楓素材
上記の理由を考慮に入れて、図のようにうーんと長めに仮切りしておきましたところ

案の状、矢印の箇所に新しい芽が吹いてきました
でも、心配はいりません、これくらい長めに残しておけば、冬期に一節くらい凍えても素材の本体には影響なしです


新しく吹いてしまった芽を拡大してみましょう
ほら、ご覧下さい

この新芽が充実しないうちに寒さがやって来ては
それはかわいそうなことになりますね

落葉樹全般にいえることです
初心者の方々、気をつけて下さいね

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