2019年5月14日火曜日

第14回国風展(昭和16年)

第14回の国風展は昭和16年の3月、やはり東京府の上野美術館で開催されています。毎度同じことを申し上げますが、アメリカ合衆国と太平洋を挟んで対峙した日本帝国の真珠湾攻撃まで一年を切って風雲は急を告げる慌しい世相にも拘わらず、この写真帖から伝わってくる展示会場の風景はあくまでおっとりとして、優雅です。

真柏の産地は写真からはわかりませんが、山採りの優良素材が豊富であった当時のことですから、まず糸魚川産に間違いはないでしょう。ぎりぎりまで小さ目の鉢を使用して幹の迫力を強調しています。

北海道産の蝦夷松。やや小ぶりながら幹筋や枝の表情に抜群の味わいを見せています。

松平侯爵の小品盆栽席飾り。現代のミニ盆栽に比べてやや細身な感じがしますね。これを称して、今の盆栽は肥満児だ、とおっしゃる大先輩の方々もいらっしゃいますが、一口に言うと、昔に比べて肥培技術が格段に向上した結果であることがまず第一の理由だと思います。

酒井伯爵の小品盆栽席飾り。


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