2019年5月29日水曜日

加茂川石(馬場家旧蔵)

現在の水石界におけるコレクションにおいて、馬場利一氏のそれは、質量ともにまさに斯界におけるトップクラスといえましょう。最近その一端(10点ほど)がある競り市の目玉商品として出品される機会に出会い、幸いそのうちの2点を落札することができたので、ここでご紹介することに致します。

加茂川真黒石(間口19.5×奥行き10.5×高さ6.4cm)
形状は亀の子の姿石とも見立てられますが、地肌のきめ細かい加茂特有の真黒(マグロ)の美しさを素直に眺めて見るのも一興でしょう。

前述の通り。加茂川の良質の真黒で亀の頭部を彷彿させる形状をしており、艶やかな細かい石肌は全くのウブでゆったりとした品格ある形状をなしています。

後姿も柔らかい曲線に囲まれていい感じのフォルムです。

紫檀製の台座の出来上がり具合もすばらしく、無銘ながらかなりの名人達者の作品であることがうかがえます。

台座の内側の微妙な鑿の跡も観賞の大切なポイントです。

石の微妙な変化にあわせて削り出す高等なテクニックとセンスは抜群の冴えを見せています。
まさに見ごたえのある高等時術といえましょう。








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