早いもので、もう六年生になりました
作柄はその年の気候やちょっとした心遣いの良し悪しが
毎年かなりの差になって生育に現われます
しょうじき、昨年はひどい猛暑日が長く続いたせいもあり、あまり成績はよくなかったようですが
今年は盆栽フリースクールのみなさんの熱意に引っ張られ、私もかなりがんばりました
今年の冬までの生育の記録は、こちらとこちらで見られますよ
いかがですか?
赤いラベルの「2」が↓の現在のけやき六年生の画像です
その時々には目立ちませんが、こうやって以前の姿を振り返ってみると、すごいものですね
自分ながらその成長ぶりには驚かされます
みなさんも、自分の子供が6歳ほどに成長したころに
生まれた時の赤ちゃんの写真を見ながら、よくぞ成長してくれたと改めて感激したおぼえがおありでしょう
それとまったく同じような感覚ですね
あのひ弱で楊枝ほどの太さしかなかった苗が
4年間で足元の幹径が1.0㎝にも太り、ご覧のような大木然とした姿になれるんですよ
根張りの発達につれて、裾をひいた足元に力強さが感じられるようになってきました
枝分かれも素直で、梢の先端まで柔らかくなってきています
ですが、ここで安心して気を抜いてはいけません
これからあと3~4年間、つまり10年生くらいまでが基礎作りの最終コースです
もういちど気合いを入れ直して
最後の調教にかかります
まだ枝に柔軟性が残っていますから、幼い苗のときと同じように
まとめてギューと何度もにぎりしめて枝分かれを矯正します
中心にまとまりすぎた場合などは、各枝の広がりぐあいをバランスよく調整します
枝分かれの骨格が上向きに矯正されたため、立ち姿に勢いが出ましたね
また、枝全体を上向きすれば、さらに枝先の若返りの効果もあります
未完成(10年生以内)の場合は、枝先が下垂してくると
老木感は表現できますが、樹勢の面でマイナスになりますから、たまに矯正してあげましょう
けやき六年生 樹髙13.5㎝ 足元の幹径約1.0㎝
枝の先端に芽数が多く集中している箇所、強い枝やゴツイ箇所など
ていねいに見分けて剪定して整えます
何時まで仕立鉢に入れておくの?
そうですね、けやきの六年生はまだ若造ですね
あと3~4年くらいはこのままで育てたいですね
十年生くらいになれば基礎が十分に出来上りますから
似合った化粧鉢に入れて老木、大木の趣を重視する段階になりますね
それでは
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