親しくしている関西のある老舗盆栽園の園主から聞いた話です
その方が修行中の丁稚小僧時代に教え込まれたことが面白いのでご紹介しましょう
ある日、その丁稚に向かって師匠が一個の水石をあてがい、小遣いが欲しかったら他に何にも考えなくていいから
亀の子タワシで一日中この石を磨け、と言ったそうです
言われた丁稚小僧は訳のわからぬままに、とにかく頑張って腕が痛くなるまで
一日中亀の子タワシで石を磨き続けたそうです
すると不思議なことに、今まで誰も見向かなかったその水石がお客様の目にとまり
思いの他の高値で売れ、親方からたくさんのご褒美をもらったそうです
まさに、油よりタワシ千回、と昔の人言った通りで
人目を惹くほどに品のいい光沢が出て、グーンと見栄えが上がったのですね
那智黒石を磨いてみよう、道具は亀の子タワシ
鉢の艶出しに使う椿油もあるけれど、水石の場合は我慢しましょう
ひたすら根気よく亀の子タワシで擦り続けます
油よりタワシ千回、ですぞ!
亀の子タワシで磨くと
落ち着いた鈍い光沢が出ていい感じ
くどいようですが、油よりタワシ千回
それでは!!
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