4月のはじめに、ちょうど春の芽だしどきの山もみじの細幹の古木を手に入れました
もう少し芽の進みが遅ければ植替えするのですが、この状態ではちょっと冒険です
しかし、実際に手慣れた人ならば「なーに、まだまだ大丈夫」なんぞと言いながら
無理して植替えをするでしょうね、そんな期限一杯のぎりぎりの芽の状態です
鉢内の根の廻り具合から見て、植え替えしたいのはやまやまなれど
そのごの管理のことも考慮して、やはり来年まわしにすることにしました
樹高は約27cm
それではこんなときに行っておく最低限度の手入れについて、勉強しておきましょう
葉が開きかけているので、ちょっと姿が見えにくくなっていますが
ともかく全体の輪郭に無秩序な乱れが感じられます
しかし、根張り、幹筋、枝順などの基本の骨格はしっかりしてるので
その長所を再確認し、今年の培養計画を建てます
後ろ姿
白点1と2
左右の利き枝です、この枝の雰囲気が全体の印象を決定しますから
切り詰めて針金で矯正することにします
白点3
前枝、ちょっと迷いましたが切り落とすことにしました
白点4から7
上部を形成する枝ですが、ちょっと長めですね
全体の輪郭との釣り合いを見ながら短めに剪定します
白点8
現在では芯とされますが、勢いが強すぎるので
その手前の枝を新しい芯とするために切り落とします
根張りと立ち上がりの拡大図
さらに拡大して見ましょう
表面の苔も厚すぎたので取り除いて、土の通気がよくなるようにしました
頭の部分も強すぎる枝を切り詰めました
少し切り残したのが従来の芯
剪定終了
輪郭線が整い姿に秩序が感じられるようになりました
スッキリしましたね
いい素質をもっているので、来年以降が楽しみです
後ろ姿
管理の注意点
植替え時期が来ても植え替えていない古木は、夏場でも乾きが悪い場合があります
つまり、新根の活動が不活発だからです
鉢土の乾き具合をよく注意し、水のやり過ぎにならないよう
つねにやや乾かしぎみに管理するのがコツです
乾かすことによって鉢内温度があがり
根の活動が活発になるからです
くれぐれも過水は禁物
肥料も少なめです
0 件のコメント:
コメントを投稿