ついつい手が入らないのが松柏類
松は手がかからなくっていい
なんて思い込んではいませんか
雑木の項でも再三お話しているように
松柏類にとっても葉透かしの作業は非常に大切です
フトコロに採光と通風をよくしてやれば
現在ある小さなフトコロの胴吹き芽に元気が出てきます
みなさんの持っている松柏盆栽で、輪郭線の外側の芽だけは元気なのに
内側のフトコロの小枝は芽があがっちゃってる、そういうのはありませんか?
長年にわたり同じ寸法の維持を目指している盆栽
その盆栽もフトコロ芽がないのでは、小さく追い込みようがありません
盆栽がいつまでも盆栽でいられるのは
フトコロ芽のお陰であることを忘れてはいけませんね

作業前
早ければ三月頃からでも葉透かしを始めます
この黒松はその頃に軽く行いました(古葉を5対くらい残す)
新芽が伸びてフトコロがだいぶんに混んできましたので
今回は古葉を3対残しで透かします
以前にもお話したように、ピンセットで引き抜くのではなく
ハサミで葉の元を数ミリ残しで切り取りましょう
今の時期にここまでやっておくと6月の末から7月中旬にかけての
短葉法をかける「みどり摘み」の作業も簡単ですね

作業終了
根気の要る作業ですが、かなりサッパリして採光も通風も格段によくなりました

後ろ姿作業前

後ろ姿作業終了
今からでも遅くはない
松柏類の葉透かし、実行です!
私もたくさん残ってるんです
がんばらなくっちゃ
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