まず形成層が腐り始め、表皮部分もおかされ、幹の周囲が腐るとついには枯れ死してしまうのです
主に根張り付近の足元から発生することが多いようなので
日ごろから足元に腐れが入っていないか注意しましよう
最近までは適した治療方法が見つからず
ひたすら樹勢の回復を図り自然治癒を待つという、古式の対策しかありませんでしたが
そこで、私の親しい同業者が筑波大の先生にサンプルを渡し
この病原菌によく効く特効薬を見つけてもらいました
「トップジン・オイルペースト」がそのお勧めの薬品の名前です
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEguqFDXzW6-YBh-2Tv8NJFQAf9eNYP4-G_kAHxywWgSNdEiBs__wpHociYEl_ZoicLRc1bHl_JlenonLrUHsJgf5qJ8pFNWEbjZWfE-GZKO_15kXQriY5SfDPZJ37fx5JVck0uuzmrn2zZK/s320/20070324_01.jpg)
愛好家が長年愛倍していた「姫国光」 樹高18×左右23cm
持込の古い、そう、姫国光としてはかなりのレベルの逸品ですが
数年前にその腐乱病にかかってしまいました
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiQc8Ikut50bk7KCtOX3GWZ0nHDNsjlq99tRqM5_7HvTo63cERSdr_7krzTneU4slwgDX3PUJDXZxVQ6Sz4Dz8U9tg-eI7YQkYdcxsmmS40E8JfaPrKOQPhRvnneN0lKAcv388uaf0O57Uj/s320/20070324_02.jpg)
黒い部分が形成層が腐って木質部がむき出しになっている
懸命に樹勢をつけて面倒を見たおかげで、周囲に肉が巻き始めていますが
しかし、病原菌は幹の上部にまでおかして
表皮がガサガサになっていますね
このようすでは樹勢をつけてもつけてもイタチゴッコで
最後は全身に病原菌がまわって、ついにはご臨終となってしまうでしょう
枯らしてしまうにはあまりに惜しい
そこで前記の「トップジン・オイルペート」で治療してみます
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhKxwQD7L4XiIEdaty-Q8RqpttAHGndAlxdljskBn0qdNusIl-YoAJyqA2GensyBkLiIXHkH30pykyGagluTxKot5rhHj2qEmz-E49_ykw8-fkuRwtMoGUVAdrGZRJbQB04m8bSjKrUsSyk/s320/20070324_03.jpg)
薬剤をよく攪拌し患部にたっぷりと塗ります
表皮のヒダにも染み込むように
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEj-R_LYuBjFv0q-8BW75151FKEnxpsWvLPEF4oSv8xcIKrGwJpVmaWdti82r8TaA7ivNpRTPQhYzJVUs460IdA_Fzn0_8hBW7IZcdyrzKpBdq8GSqOjJNKn-JjXQmgZ5gZC4TQG66uddWD2/s320/20070324_04.jpg)
こんな感じ
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhxW7CfKfTDKbp7XMLktU3JYCCOGyGHaaSi1iICASEK-IToKIH6ZQZvPA-K66iyZdeKtcZ-GeCbPkRoXRrJwEi32-3ryHbUFDwDHwEPw0aBaMASkfqn6BDbtRbLMhM4lr2mad1ZylOQwLo2/s320/20070324_05.jpg)
表皮がガサガサした部分にも病原菌は蔓延していますから
冬芽の先を残してほとんど塗り込みます
この秋まで樹勢を落とさないことが肝心
結果はまたお知らせしますね
よろしいですか
「トップジン・オイルペースト」
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