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2006年2月25日土曜日

もみじ植替え1

今頃が山もみじの植替え適期です

晩秋から初冬にかけ(紅葉の晩期)のほんの一時の間冬眠したもみじも
12月になると早くも根は活動を始めます

その頃になって枝を切ると樹液が滴り落ちることから
もみじの休眠期と活動期を知ることができますね

ですから、表からは未だ休んでいると思われる盆栽も
根は来るべき春の芽出しに備え、すでに動き始めているのです

芽が動き始めてからでは遅すぎますよ
さあ、みなさんも植替えを始めましょう



樹高7.0cmの山もみじ、仕立鉢で20年も作りこんだ逸品です、根もよく出来ていますね

用意した鉢は一蒼鉢の辰砂長方、ちょっと深いと思われますが
根の容積からこれくらいと考慮しました




鉢の準備

敷き網と固定用の針金をばっちりと
植替えの失敗は、このような下準備不足の場合が案外多いですよ


根をさばく順番は、まず根元
根張りの確認から始めます


根元の次は根の底部
鉢の深さを念頭に入れながらほぐします

同時に根の観察も怠りなく
綺麗な色の子根がよく発達していますね

今までに適切な植え替えが繰り返されてきた証拠
(枝と同じく徒長させてはいけないのです)
子根がよく発達していることがいい盆栽の大切な条件ですよ

根は人間でいうと「内臓」なのです


この段階まではハサミを使っていません
手製の竹べらで充分です

つづく

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